sorry,Japanese only

平成19年4月30日

 

 第108号 

NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会

 108号 目次

 たんぽぽの綿毛
 新澤伸子先生 セミナー の ご案内
 19年度 育てる会総会 の 報告
 自閉症支援者養成セミナー
     上岡 一世 先生 講演会報告
 勉強会のお知らせ
      「母の想いを話す会」
 「赤磐ぐんぐん 見学会」 の ご案内
 支援者養成講座 の ご案内
 AAO・キッズルーム の お知らせ
 サッカークラブ・水泳教室 の お知らせ
 私のお薦め本コーナー
     「 自閉症のTEACCH実践 2
 近隣の講演会等のご案内
 事務局だより


新緑のまぶしい季節となりました。皆さんいかがお過ごしですか?
私の住むところは、山に囲まれたのどかな田園地帯です。
6月になると源氏ボタルが飛び交います。狸は勿論のこと狐や猪も近所に出没。雉の鳴き声も喧しく時々道を横切る雉親子を見かけるような所です。きっと動物たちも暮らしやすいところなのでしょうね。
そんな我が家の近くを歩いていて、たんぽぽの綿毛を道端に見つけました。ふと、なつかしい昔が思い出されました。
あれは、哲平が3歳か4歳のころのことでしょうか・・・。
あの頃は、じっとしておれない超多動の息子の後をついて、田んぼの畦を一緒に歩いた(走った?)ものでした。季節はちょうど今頃、哲平はたんぽぽの綿毛を飛ばすのが好きでした。哲平は、たんぽぽを見つけると、「ペキッ」と折り取って、プーッと吹きます。吹かれたたんぽぽが風に乗ってふ〜わりと飛んでいくのを見るのが好きでした。たんぽぽの綿毛は、遠くまで運ばれて、またどこかで根を下ろすのでしょうか。
息子が飛び出していく時間は、夕方近い時間が多くて、たんぽぽの綿毛が低くなった太陽の光にキラキラ輝いて、それはきれいだったことを今でも覚えています。
まだ小さな子どもをお持ちのお母さんに私は言いたいです。
今は大変でも、すぐに子どもは大きくなります。そして、大変だったことが、実は、とっても幸せだった一瞬だったと気づくときが来るということを。
当時の息子は、何かに急かされるように外へ出て行きたがりました。それも夕食前の一番忙しい時間に、出たがりました。一人で出すと帰ってきませんから、ついていかなければなりません。仕方なくついて後を走ります。
何がしたいのかどこへ行きたいのか、息子は延々と走ります。1時間走り通しても全く息もあがりません。当時から哲平はマラソンランナーの資格を持っていたのかもしれません。
私もまだ若かったのでしょう。いつも小走りでついていきました。(父さんが休みのときは、私の変わりに付き添ってくれました)
そして、たんぽぽを見つけると「ふーっ」と吹くのでした。小学校の3年生くらいまで、落ち着きなく毎日のようにお外を走っていた哲平も、5年生でピタリと落ち着きました。
あの大変なように思えたあの頃が、今は、夢のような時間だったのかもしれないな、と思える私です。いい時間を私は哲平と、共有できていたのではないでしょうか。哲平のお陰で光や風、季節の移ろいを感じることができました。
夏の暑さや、冬の凍てつく冷たさの中、無心に走る息子のいじらしい後ろ姿を見つめながら、子育ての不安と一生懸命戦っている私がいたように思います。
あの時間があって今があるのですね、きっとそう。
「ありがとう、大きくなってくれて。
母さん、とっても嬉しいよ」

さて、5月6日には、19年度の総会と上岡一世先生の講演会が開かれました。
「自閉症の子ども達は皆 働けます」と言われる先生のお話を、自閉症の子ども達のことを本当によく分かっていらっしゃる先生だからこその言葉と思い聞きました。でもその就労を実現させ、そして続けていくためにはいくつかの条件が必要だそうです。
その第一番目は「子ども自身の就労意欲」、2番は「親が熱心であること」、そして3番目が「教師の熱意(フォローできる体制であること)」これが揃えば就労は実現できるということです。
また企業からの条件としては、基本的生活習慣の確立以外には、「一人で通勤できること、これだけです」という会社が多いそうです。
職場に着いてからの仕事はいくらでも職場で教えられますが、そのためには、まず一人で会社の門をくぐって出勤してくれることが前提条件なのでしょう。
私は、思わず「うん!!」とヒザを打ちそうになりました。
実は、このことについては私には私なりの思いがありました。
ちょっと長くなりますが聞いてもらえますか?
それは息子が高等部2年の3学期のことでした。翌日にはハローワークの担当の方が学校まで来られて、担任・親・本人も交えて将来の進路、就職に対する希望などを聞いていただくという日でした。
それまで我が家は、自主通学と言いながらも、JRの駅までは自動車で送迎していました。なにしろ最寄りの駅は我が家から遠く7qほども離れています。
中等部の頃から電車通学はさせておりましたが、結構交通量の多いところもある7qの道を自転車通学させる勇気が私にはなかったのです。でも、ハローワークとの初めての面談日を前にして、ふと私は思いました。
「このままで良いのかしら?」
「就職希望です」と言いながら、駅まで送り迎えをしているような過保護でどうするの。
通学が中途半端にしか自立していない状態で、“就労”だなんてズゥ〜ズゥ〜しいよな〜、と自分でも思えたのでした。
よ〜し、明日はハローワークの人に、「高等部3年の初日の日から、私が付き添ってでも自転車通学しますから、そして、必ず、高等部のうちに、自立通学をして見せますから、仕事を探してください」と言おう。そう決心したのです。
7qの道を伴走するとなると、朝と夕の2往復で 7×4=28q 私は毎日自転車に乗る計算です。
「やせられるぞ〜!」と少々、体重計が気になりだした母も思いました。
翌日のハローワークの方との面談でこのことをお話すると、「わかりました。お母さんがそこまで言われるなら、私たちの方でも努力いたしましょう」と言っていただけたのでした。
息子は、知的にも重く、こだわりも強い、バリバリの自閉症です。
そんな息子との通学練習を春休みの間、何度も何度も、少しでも安全なコースを探しながらやりました。
桜の咲いている砂川の土手道は車も通らず、自転車で走るには絶好のコースでした。こんな良い所を爽快に走れるのも息子のおかげと、風を切って二人で走りながら思ったものでした。
信号での止まり方や、道の端を走ることなどを、実際に手本を示しながら一つ一つ教えていきました。律義な自閉症の息子は、その場所、場所ごとにきっちりしっかり学んでいきました。
そしていよいよ高等部3年生の新学期。
ところが、朝は送っていったのですが、私が始業式からの帰りの時間を間違え、駅までの迎えが間に合いませんでした。
なんと息子は、初日から一人でしっかり帰ってきてしまい、一日で自立してしまったのです。それでも、やっぱり心配で、翌日からも付いて走ろうとする私に、一人でやれると自信をつけた息子は「お母さん、帰る!バイバイ!」と独立宣言。
それでも心配で、先回りして通学途中の建物の陰から、信号の渡り方などを見守りました。教えた通り、きっちりと信号では止まって、決めた停車位置にぴったり自転車を置く息子でした。少しずつ私も安心していきました。
時には人を避けようとして道路標識にぶつかりケガをしたこともありましたが、それも一つの経験として、今も毎日元気よく通っています。私は、せっかく痩せられると期待していたのに、息子の早々の自立のおかげで、いまだ肥ったままなのでございます。
あの日、神の啓示のようにひらめいた自転車通学でした。それが今の会社に入れる大きな理由の一つになったかと思うと感無量です。

さて、他にも上岡先生の書かれた本には、わかりやすく、こんな風に育てれば就労自立ができるという道筋が数多く書かれてあります。
こうすれば伸びる自閉症児の指導法」や「就労自立を実現する教育」などの本は、夫婦で一生懸命読んで、それをそのまんま家庭に取り入れてやってみました。
中でも、我が家がやって良かったことは家事への取り組みでした。私が先生の本と巡り合ったのは、まだ障害がわかって間もなくの息子が3歳の頃でした。まだ多動で言葉もなく、家事といっても、何から取り掛かればいいのか、それすら分からない頃でした。
そんな哲平が、初めて取り組んだお手伝い、お仕事は新聞を取りにいくことでした。毎朝新聞を門まで取りに行って、それをポストから出して、お父さんに渡す。これを日課としました。当時は、門には忘れないで必ず鍵をかけ、それどころか塀を越えて逃げ出さないように庭の柵の上にストーブガードで脱出防止の柵をたててのお手伝いでした。
あれからもう15年以上が経ちました。今では料理やお掃除、食器洗いや洗濯干し、アイロンかけなど家事の幅は随分広がりましたが、今も朝一番のお仕事は新聞取りです。
お父さんは今でも、哲平が新聞を取ってきてくれるまで、新聞を読まないで待っています。ず〜っと、哲平が3歳の頃からの、これは習慣です。おかげで哲平の会社が休みの時は、お父さんは新聞を読むのを我慢して会社に行くことになります。
講演会の後、そんな優しい父さんや、娘と哲平、そして私の4人、家族で久しぶりに近所の焼肉屋さんで生ビールによる祝杯! 哲平は水でカンパーイ! お肉もおいしくて満足満足。
障害を知らされたあの日から、長かったような、短かったような、とにもかくにも幸せな我が家の一日でした。

さて、本題(?)に戻って、講演会に先立って、19年度の総会が行われました。
議題につきましては、全て審議の上、承認されました。
正会員のみなさんには総会資料をおつけしていますので、目を通しておいてください。
今年度も皆様のご協力どうぞよろしくお願いいたします。
当日は委任状の方が多かったので、今年度の総会に先立っての挨拶・・・というか、決意表明の文の原稿を改めて載せさせていただきました。

今年は、育てる会の10周年の年です。
10年前に、5人の母親たちで「この岡山を何とかせにゃならん!」まるで宮崎県の東国原知事のような、切実な思いでこの会を立ち上げたものでした。
当時、岡山県にも自閉症協会の支部はありましたが、大きな人しか所属されてなくて、しかも私は、入会を断られたのでした。
当時の支部長さんから、「私たちの会は、20歳以上の子どもの親たちの会で、小さい人が入られても、何にもしてあげられないのよ」と言われてしまいました。私も子どもは小さく子育てが大変でした。それでも何とか頑張って、息子が小学4年の時、知り合ったお母さん達に呼びかけて、この会を立ち上げました。
それが10年前の9月でした。
私は、仲間が欲しくて欲しくて・・・、一緒に将来を考えていけるような本当の仲間が欲しくてたまりませんでした。
当時の私は、息子の将来が不安でした。いったいどんな大人になるんだろう。
私が死んだら、息子はどんな風にして暮らしていくだろう。
不安で不安でたまりませんでした。
誰かとその不安な気持ちを分け合いたい。
支えて欲しい。そして、一緒に将来を語りたい。
そんな矢も立てもたまらない気持ちで作ったこの会でした。
毎年、小さい子どもを抱えているお母さんたちがこの会を頼って、入ってこられます。そんなお母さんに私は、当時の寂しかった自分を重ねてみます。
全ては子どもの為です。
彼らの人生から目をそらさず、一生懸命 支え続けていきたい。
それが現在の育てる会代表としての私の思いです。
今年度は、去年できなかったお母さんたちの座談会を定期的に開きたいと考えています。私が、仲間が欲しくて欲しくてたまらなかったように、この会へ仲間を求めて入会されたお母さんのために、仲間作りのための集まりを開きたいのです。
また、18歳の春を目指して、自立のための親子クラスルームの開設を考えています。
小さい人は、基本的生活習慣の確立を、大きい人には、自立へ向けてのその人のニーズに合わせた活動を考えます。
活動の中心は「お母さん」です。
お母さんが考える自立へ向けて必要なスキルを学びあい、計画的に一緒に考えていこうと思っています。
どうぞ、皆さんよろしくお願いします。ご意見ご希望お寄せください。
そして、動くのは、「お母さん」あなたです。
育てる会は、子どもを一生懸命育てる会です。
学校や社会が変わらないなら、自分たちが変えてみせる。それが育てるということです。
子ども達の将来を明るくする為に、地域を育てる会です。
そのためには何よりも、親が育たなければ始まりません。
人を変えることは、なかなかできません。
変えることができるのは、自分だけと言っても過言ではないでしょう。
自分自身を育てる会、それがNPO法人岡山県自閉症児を育てる会です。
みんなで、子ども達の明るい未来を育てていこうではありませんか。

「自閉症教育の実践研究 bT(2007年 春号)」 明治図書 税込 890円
上岡一世先生が編集をされている「自閉症教育の実践研究」の中に、今回哲平の就職についての記事が掲載されています。
「企業で働く人たち」のコーナーでは、学校側の取り組みを、当時の進路担当の藤井真理子先生が。
「自閉症の子どもを育てて」のコーナーでは、私が家庭でのこれまでの取り組みを紹介しています。
よかったらこの機会にぜひお買い求めください。事務局にも取り寄せておりますのでどうぞ。
育てる会 代表  鳥羽 美千子


次回のセミナー ご案内

昨年度も開催した新澤伸子先生の「自閉症支援 はじめの一歩」の講演会を今年度も好評につき開催します。皆様ぜひご参加ください。
「自閉症支援 はじめの一歩」
  〜初めて自閉症児を担任する先生と保護者の方へ
講 師:新澤 伸子 先生(大阪府発達障害者支援センター「アクトおおさか」センター長
日 時:平成19年6月30日(土)
     第1部 10:30〜12:30 「自閉症の特性理解」
     第2部 13:30〜16:00 「どうしたらいいの?」 困った時の具体的支援策
場 所:岡山ふれあいセンター 大ホール
「自閉症児を初めて担任し、どのようにしたらいいか悩んでいましたが、どのように捉え、そのためにどうしたらよいのか、具体的に示してくださったので、支援の方法が見えてきました」
前回の新澤先生セミナーのアンケートにあった、小学校の先生からの感想です。「ぜひ、もう一度お話しをお聴きしたい」というたくさんの声に応えて、今年もお忙しい中、岡山まで足を運んでいただけることになりました。
新澤先生は長く自閉症の子どもとその家族のための療育と相談に携わってこられたあと、現在は大阪府発達障害者支援センターのセンター長として、広く学校関係者や行政への支援も行われています。
今回は主に幼児期・学齢期の保護者の方や、自閉症児を担任されておられる先生方を対象に「自閉症支援 はじめの一歩」と題して、子どもたちにどのような支援があれば、園や学校、そして家庭で安定して暮らしていけるか、その具体的方法についてもお話いただける予定です。
「自閉症の子どもたちの幸せのために」
自閉症児を育てていくためには、愛情はもちろんですが、その特性を理解した上での援助技法も必要です。
このセミナーでその二つを共に学んでお持ち帰りいただきたいと願っています。
どうぞお誘い合せの上、大勢の皆様のご参加をお待ちしております。

       

19年度 育てる会総会 の報告

去る5月6日(日)、岡山ふれあいセンターにおいて育てる会 平成19年度総会が行われ、全ての議案を滞りなく承認をいただきました。
今年度の役員の紹介をさせていただきます。
代 表  鳥羽 美千子
  以下、WEB版では氏名は略です。
副代表 2名、理事 8名、監査 2名 
全員自閉症児を育てるお母さん達です。 
なお、都合で参加できなかった会員の方には総会資料を同封いたしましたのでご覧下さい。
一年間どうぞよろしくお願いします。

自閉症支援者養成セミナー 報告

去る5月6日(日) 岡山ふれあいセンター大ホールにて
『自閉症児を就労へ導く子育て 〜仕事ができる大人になるために 保護者・先生へ〜
という演題で、愛媛大学教育学部教授 上岡一世先生による講演会が開催されました。
第一部は「自立を実現する自閉症教育」というテーマ
第二部は「就労を実現する自閉症教育」というテーマで
それぞれ2時間の講演をしていただきました。
参加した方から、いくつか感想を頂きましたので掲載させていただきます。

5月6日の上岡一世先生による講演会に参加しました。
講演を聞かせていただいたのは、今回で三回目ですが、上岡先生のお話はいつも元気が出ます。作業が得意な自閉症の人はたくさんいますが、それが就労にまで結びつく人は多くはないと思います。
就労を実現するためには学校卒業後を見通して、何を大切にしていかなければならないか、どういう取り組みをしていかなければならないかを先生のご経験からたくさん聞かせていただきました。
「人と人との関係の中で生きることを目指す」「人と関わる楽しさを教えていく」「自立とは人と人との関係の中でどうできるか」忘れてはならない大切な視点だと思います。
これからもそういう視点を持って、子どもたちと関わっていきたいと思いました。ありがとうございました。(学校関係者)

「小学5〜6年生をどのように過ごすかで、その後の生活が決まる。安定している時期にこそ、たくさんの刺激を与えて、仕事ができる大人になるよう支援していくことが大切」というお話は、今現在小学校高学年の息子を持つ母として、今落ち着いている時期と改めて感じたので息子の貴重な時期を無駄にしたくないなと思いました。
また、子どもができるかもしれない仕事の職種を今までより柔軟に考えていきたいと思いました。ずっと立ったまま話される上岡先生は優しい外見だけどパワフルな方だなぁと思いました。(保護者)

まだまだ就労は先の話しだと感じていた私にぐっと就労に関して引き寄せてもらった思いがすると同時に、出来るなら企業に就職させたいと希望が膨らみました。安定期である娘の状態やスキルの再チェックを行い能力に応じた支援を考えて行かなければと思いながら帰途に着きました。さすがデータから情況を把握し話しをされる所は視覚支援そのもので解りやすく集中できました。(保護者)

我が子の就労の事は考えていなかった訳ではありませんが、先生のお話を聞いて先の心配より現在やっていかないといけない事がいろいろあるなと考えさせられました。親にとって前向きなお話で育てる会10年目にふさわしい講演会になったのではないでしょうか。ありがとうございました。(保護者)

  <保護者アンケートより>

「自立」「就労」の捉え方が自分自身違っていたことが気づけたのが良かった。まさに「目から鱗」でした。
もっと子どもの立場を考えての「自立的支援のあり方」を学校と共に探っていくことが大切だと痛感しました。
自閉症児の生活の質に着目し、その質の向上のために何をすべきか、どう考えるべきかの示唆を得ました。
実際に働いておられる方の事例を示していただけたことで、将来への見通しが少し明るくなりました。
改めて「働いて生活できる、QOLの高まる未来を迎えさせてやりたいなぁ」「そのために親として何ができるのか
なぁ」と考える良い機会になりました。ありがとうございました。
成功事例のところで「自分のことは自分でしなければいけないという意識ができていることが発達である」と話され、我が子にもそれが育ってきているように思えることを嬉しく思いました。自分でできることは自分でやる!とさせてきた子育てが正しかったように思えました。
先生のお話を伺って、やはり自閉症の人は就労できるということを強く思いました。また、そのためには周りの人の関わり方・支援の仕方がポイントということも再確認しました。ありがとうございました。
親がすべきことがたくさんあることを具体的に示していただけて、子育てを振り返ることができました。今までとこれからを確認することができました。ありがとうございました。
就労へ向けて、各ライフステージにおいて、家庭で学校で具体的に何をすべきか非常に分かり易く説明していただき良かったです。改めて我が子の将来のために「今やらなければ!」という気持ちになりました。
講演会の良かったこと、たくさんありすぎて整理できないくらいです。本人の主体性を引き出していくことにより安定し、QOLが向上していくことが分かったし、そうなれるんだという展望がよくわかりました。日々の関わり方の誤りがよく分かり、今後のかかわり方への大きな指針となりました。親がしっかりしなければと思いました。
学校や家庭で今何を目標にすべきかが分かり、勇気が出ました。重度だからと諦めず、社会人になる前に家庭でしっかり教えられることはありますね。働く意欲を持つ大人になれるよう、希望を持って明日から取り組みます。
成人になってしまって、今までの対応が不足していたことを痛感しています。間に合わなくても、やれることをやっていきたいと思っています。
今現在子どもは就労していますが、持続して勤務していけるよう、親のできることを考え、支えてやりたいと思います。よい講演会を企画してくださり、ありがとうございました。

  <教育関係者・福祉関係者アンケートより>

実際職場の子どもたちと照らし合わせて聞きました。納得しながら聞くことができました。自分の方向性と同じ内容のお話だったので、とてもよかったです。具体的なお話はとても参考になりました。
一方的にできることを増やすのではなく、「主体的に取り組めるようにすること」や「判断することを教えることが大切」・・・はっとさせられました。
ついついできること、身につけることに力を入れてしまっていたので、「発達とは心が動くこと」のことばを忘れずに、子どもが喜んで学校に来るよう、工夫したいと思います。
子育てに全て通ずることを教えていただけたように思います。新しい自立の考え「能力・障害」のことばに心が動かされました。周りが変わる世の中になったらいいなと思いました。
施設職員としては考えさせられたけど、ちょっと辛いお話でした。でも確かに施設では作業の変更はめったにないし、作業場所も固定されています。利用者の安心のためにやっていたこんなこともよくなかったのかなぁと思いました。
うーん、自閉症って難しい。一度自閉症の世界を体験してみたい気分です。でも、今日一日お話を聞いて、やる気や意欲がない訳じゃないんだなぁと思いました。やることが分からなかったりうまくコントロールできずにダラダラしているように見えたこともあったんだろうなぁと思います。その姿を見て、ひどいことを言ってしまっていたこともあるかも・・・反省
具体的な事例を交えてのお話だったので、とても分かり易かったです。仕事で自閉症の子どもと関わっているので、自分のしていた「支援」と先生が示してくださった支援を比べながら、聞くことが出来ました。
上岡先生と休憩時間にお話ができて良かったです。私みたいなものが直接お会いできると思っていなかったのでビックリです。鳥羽さんと出会ったこと、人と人との出会いに感謝します。

 事務局だより
GWも終わり、いよいよ5月も本番。春を飛び越えた夏のような天気の今日。
岡山の最高気温は28度だそうです。・・・暑いです!!!!
さて、5月のGWは個人的にとても忙しい毎日でした。
スペシャルオリンピックス岡山のうらじゃ講習会、加古川踊っこ祭りへのスタッフ手伝い(神戸新聞東播版に大きく写真で載っていました^^;)、そして本業の育てる会19年度総会&上岡一世先生の講演会。本当に大忙しでした。
でも、最近気づいたのですが。私忙しい方が体調良いみたいです。一瞬気が緩むと一気に体調崩す傾向があるので、これからも走っていくしかないかなと考え中です。
自閉症児への支援は、本当に奥が深いです。
私は事務局という仕事柄、大勢の保護者の方と接する機会が多いのですが、子どもたちのことを話しておられる保護者の方が、最初は「大変なんです」と辛そうにしておられるのが、段々と同じように「大変」と言いながらも、その子どものことを笑顔で語っていかれるように変わられるのを見ると、とても嬉しいです。
お母さんが明るくなって元気になって、楽しく毎日を過ごせるよう、私もサポートがんばります。5月6月も張り切って走っていきますよ。応援ヨロシクお願いします!
(事務局:鳥羽 紗代)

以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「
今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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