sorry,Japanese only

平成13年11月1日

第 42 号

NPO 岡山県自閉症児を育てる会

目 次

人恋しさに・・
クリスマス会のご案内
教育フェスティバル in おかやま
2001 どっちのカレーSHOW!!! in たかはし
      「 どっちのカレーSHOW!!! in 高梁 」 に参加して
第3回 「自閉症児への指導・支援講座」 報告
      「 神業 発見 」
      「 奥田セミナーの感想 」
      「 奥田先生のセミナーに参加して 」
第5回 AAOのご案内
第3回 キッズルームのご案内
11月度 勉強会のお知らせ
      「 OHAの会 」 のお知らせ
      「 つくしんぼの会 」 のお知らせ
      「 ゆりかご講座 」 のお知らせ
女の子の会よりのお知らせ
サッカークラブよりのお知らせ
11月度 水泳教室のお知らせ
感動の運動会 」 アルトサックス
ヒット 」 吉田英生
私のお薦め本コーナー
     「 自閉症児の発達単元 267
近隣の講演会等のご案内
「 事務局だより 」 

♪ 人恋しさに、飲んでる酒が、なお人恋しくさせる ♪
 この年になって北海道で酒を覚えた鳥羽さんは、時々こんな歌を唄いながら、イッチョ前の酒飲みを気取っています。北海道から無事帰ってまいりました。
刺激的な旅でした。
4泊5日の大忙しの旅でしたが、収穫がたくさんありました。
札幌では、昨年AAO活動で哲平担当だったボランティアの横内奈穂さん(川崎医療福祉 大OB)の、現在の同僚で木村さんという方と偶然隣り合わせになりました。
横内さんは、今年、かの有名な横浜の東やまた工房へ就職したのです。そこの職員の方と隣あわせになったと言う事です。
自閉症施設協議会という大会への出席中の出来事でした。
世の中狭い。
本当にすごい偶然ですね。
彼女はとってもがんばっている様で、評価も高い様でした。
 東やまた工房の中山清司先生( 現在は横内さんの上司 )とも会って、話をしました。
中山先生は、朝日厚生文化事業団のキャンプのコーディネーターをしてくださっていた関係で、昔から知りあいでした。
『哲平どうしてますか?』 ときいてくださいました。
『面白い子になりましたよ。とってもいい子です。』 といっておきました。
( ほんまかいな )
なにかと縁があるのです。
 函館では、おしまコロニーを見学してきました。
ここは、去年自閉症協会主催の講演会に来られた星が丘寮の施設長の寺尾孝士さんがいらっしゃるところです。
講演会で寺尾氏が、『星が丘には、混乱しているひとがいない!』
なんて、言われたものですから、確かめたくてズーッと興味がありました。
強度行動障害だった人たちが何人も集った施設だった星が丘が、TEACCHの導入で改善していった話を聞きました。
私は、どうも疑い深く、『強度行動障害が、そんなに簡単に改善なんかする訳がない。本当かしら?』と思っていました。
行ってみてビックリしました。TEACCHの実践を見せてもらいました。
確かに有効だった。
誰も彼も落ちついています。
時に落ちつかない人もあるのでしょう。
はじめて行った星が丘寮の人たちが働いている場所で、職員の方が、こう言われました。
『もうしわけありません。メガネをはずしてもらえませんか?』
『メガネに反応する方が、おられるものですから。』
 これもある意味構造化ですよね。
 不快刺激をなくするのですから。
たった一人の人の為に、見学者にお願いをされました。
たった一人を考える。
構造化とはそういうものでしょう。
私は、メガネがないと何にも見えない人ですから、ここでの見学は、おぼろげでした。( 残念!)
その他にも、衝立の中での作業をされている方がある施設もありました。それがとても自然で、この衝立はなに?と思ったら、中に人がおられる様子と言う感じで、わざとらしくなく自然にその人の存在が認められている様子でした。
おしまコロニーは、いっぱい参考になるところのある施設でした。
羨ましい事がいっぱいありました。
でも、ここは、岡山です。
とってもいい施設でも、今は私達の街にはおしまコロニーはないのです。私達の街には、私達の手で、私達の子どもの場を作って行かなければなりません。
 ・・・ 星が丘をお尋ねしたときの寺尾先生のお話しが、印象に残りました。
寺尾先生は、「TEACCHで施設では暮らせるようになるけれど、社会へ出ていく事は、難しい」といわれました。
それだけ彼らを受け入れてくれる場がない事と、彼らの方も地域での暮しを学んでこなかったと言う事なのでしょう。
 私達の子どもは、まだ小さいです。まだ小さいと言う事は、これから社会の中で暮して行けるように育てて行くことが可能だという事です。
AAOは、社会に出ていく準備をボランティアさんとやる活動です。
「街へ出よう! 街になれよう! 街も私達の子どもに慣れてもらおう!」
子どもを育てる事と、周りを育てる事は、同時進行です。
私達も、車にばかり頼っていないで、子供とバスや電車に乗って街に出ましょう。子どもが街を変えて行きます。
理解のない人が多いと嘆くより、理解してもらう努力をもっとしていきましょう。
それが出来るのは、子どもが小さい今を置いて他にないと思えるのです。
パニックを起こしてしまう我が子を連れての買物は、厳しいものでしょう。
道を歩くのも一苦労。幼稚園や小学校の送迎も厳しい事の連続でしょう。
でも、誰かがその時の私たちをきっと見てくれていると思います。
鳥羽 美千子

これまで「育てる会会報」はHPに全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は目次と
巻頭文だけにさせていただいています。

会の行事の予定は育てる会の「今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「案内板・伝言板」に、
また特にみなさんにお伝えしたい記事だけは「
育てる会 ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。

なお会報は賛助会員の方へも郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、賛助会員に申し込みをお願いします。
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