sorry,Japanese only

平成14年1月1日

第 44 号

NPO 岡山県自閉症児を育てる会

目次

あけましておめでとうございます

第6回 AAOのご案内

第4回 キッズルームのご案内

勉強会のお知らせ
   「OHAの会」「つくしんぼの会」「ゆりかご講座」

サッカークラブからのお知らせ

1月度水泳教室のお知らせ

川ア医療福祉大学招待「クリスマス会」報告

「愛の劇場」 merry X'mas

私のお薦め本「こうすれば伸びる 自閉症児の指導法」

近隣の講演会等のご案内

事務局だより・掲示板

 明けましておめでとうございます。
 今年初めての会報をはりきってお届けいたします。

 今年の冬はことのほか寒く感じるのですが、皆さんはいかがですか?
お年玉が楽しみで、お正月があんなに嬉しかった子ども時代から、数えて今年でなんと私は50歳です。
月日の経つのが加速度的に早くなっているように感じます。

という事はこれから迎える年月のほうが今までの時間より早く流れていくという事でしょうか。
これはもう、うかうかしてはおれないということですよね。
今やっておかなければならない事、私でなければできない事、なにかきっとあるはずです。
精一杯今を生きていきたい。それが新年を迎えるにあたっての私の抱負です。

さて、最近の会報は紙面を私物化しているようで申し訳ありません。巻頭を書くにあたり、話題がどうしても我が子のことになってしまうのは、どうしてでしょう。
色々な出来事がいっぱいあって書きたい事が次々あるのです。そしてそのエピソードを誰かに話したくなるのは私がおしゃべりなせいでしょうか。私物化に対して賛否両論の中、やっぱり気にせず、書き進めていくのはずうずうしさのなせる業.「しょうがない鳥羽さんね」と笑ってゆるして!

さて、今回の話はなかなかすごいのです。
朝9時の事です。哲平の通っている岡山東養護学校の担任の先生から電話がかかってきました。

「哲平君がまだこないのですが、どうされましたか?」
朝、7時50分には家を出て、車で瀬戸駅まで送って行きます。そこからは一人で電車に乗って、二つ目の東岡山駅で降りて、そこから800Mほどの道を一人で歩いて学校へ行く。ちゃんと毎日通えるようになっていた哲平でした。はじめのうちこそ心配で、電車に乗るまで見届けていた私も、何の問題もなくちゃんと通えている哲平に安心していた頃の事でした。

8時11分発の岡山行きは、8時19分に東岡山駅に着きます。ゆっくり歩いても8時40分には学校に着いていなければならないはずの哲平です。

いったいどうしたというのでしょう。
電話を頂いたとき、私は丁度車の中で、人を迎えに行く途中でした。その為、「今どこサービス」も使えない状態でした。
〈「今どこサービス」とは、NTTドコモの位置検索システムで、子どもにPHSを持たせているとコンピューター上で現在位置を教えてくれるという便利なサービスの事です〉
会社のコンピューターから今どこサービスをしてもらおうと主人に電話をかけましたが、彼はまだ通勤バスの中との返事です。

どうしたものかと思案に暮れていると、先生から二度目の電話がかかってきました。
「今来ました。どうしたのか聞いても『デンシャ、アルイテ』としか言わないので良く分かりませんが、とにかく着きましたのでご安心ください。」

いったい何をしていたのでしょう。どこで遊んでいたのか。何かあったのか。話をしてくれない哲平ではわかりません。

どこで何があったかわからないけれど、とにかく瀬戸駅に電話をしてみました。すると、なんとその日の朝、架線が切れて電車が遅れたというのです。

遅れた電車に哲平はどうしたでしょうか?
駅のホームできっと放送はあったでしょうが、その放送の意味が理解できる哲平ではありません。聴き取る力が極端に弱い哲平です。
いつまで待ってもこない電車に混乱している哲平の姿が目に浮かびます。
寒いホームで40分ズーッと立ち続ける哲平の姿が浮かびます。
時々混乱を抑えるときにやる顔こすりをしている哲平が浮かびます。

後日同じ電車に乗られている方に当日の事を聞いてみました。
『混乱したり、迷惑をかけたりしませんでしたか?』そう聞く私に彼女は、『いいえ、とっても落ち着いて,ズーッと待てていましたよ。』と教えてくださいました。

哲平は待てたのです。

すごい!哲平は何年に一度かのアクシデントにも混乱することなくちゃんと対処できたと言うことです。嬉しくて飛び上がらんばかりの気分でした。
でもそれと共に私は反省もしました。
なぜなら遅れたと先生から連絡をもらったときの私は、まず哲平がどこで何をしていたのかしら? と彼を疑ったのですから。

うんとうんとほめて上げなければならない場面で、私たちは、こんな風に子どもを責めていたりするのかもしれません。
言葉の少ない子の場合、状況を伝えてくれないので、こういう事態になる事が多いのではないでしょうか。

何はともあれ、哲平の成長が一段と嬉しい親ばかの鳥羽さんからの報告でした。

一日一日は、しんどいけれど、一年はあっという間です。いつの間にか一年分の成長が子どもの上にも私たちの上にもあるはずです。その事を信じて、また一年を一緒に手を携えて生きていきましょう。

私たちは仲間です。おんなじ悲しみや苦しみや、そして喜びを知っている仲間です。皆さん、子育ての苦労もいっぱいある私たちですが、それに倍する喜びも多い私たちです。出来ない事や苦しい事ばかりに目を向けないで、出来るようになったことや嬉しかった事を思って、元気を出してまたこの一年を暮らして行こうではありませんか。

( 鳥羽 美千子 )

  

川ア医療福祉大学サークル招待行事

  クリスマス会 報 告 

 12月9日、今年も川ア医療福祉大学で、育てる会の子ども達のためにクリスマス会を開いていただけました。

 駐車場に着いた時、案内に出迎えてくれたサンタさんとトナカイさんの姿を見た時、とても温かいものを感じました。(寒空の下、ご苦労さまでした!!)

 今年もクリスマス会は大成功! 演奏会やゲームも楽しかったですが、工作の時間に子ども達が作ったランチョンマットを、演奏会の間にきれいにフチどりして仕上げてくれた裏方さん達のきめ細やかさにジーンときました。そのランチョンマットの上に並べられたケーキやジュースを前にしたときの、子ども達の笑顔が忘れられません。

 ボランティアサークルのみなさん、そして吹奏楽部のみなさん、本当にありがとうございました。

 それでは、参加したお母さんや、ボランティアサークルのみなさんからメッセージが届いていますので、皆様にもご紹介させていただきます。文の間からも当日の子ども達の笑顔が顔をのぞかせているようです。


クリスマス会に初めて参加して

遅くなりましたが、9日にクリスマス会に参加させていただきお世話になりました。
初めての参加でしたが、同じ障害を持つ子どもの集りだけに、他人の目を気にすることもなく、親子共々、心より楽しむことができました。
 日々の生活の中で、激しい動きや大きな声を出されると、まだ恥ずかしいと思ってしまう親なのです。赤ちゃんの様なあつかい(抱っことか)をするのも人の目を気にしながら、でも大きな声で叫ばれるよりいいのか? いつも悩んでいます。
育てる会の集りの中でも、多動な息子を見ていますと、本当に落ち着く日が来るのか、一般の社会に出て行くことができるのか、とても不安になります。しかし、他のお母さんの明るい笑顔を見ていると、いやなことばかりではないのかと思えてきて、自分もそうなりたいと、はげまされます。
 クリスマス会では、学生さんには大変お世話になり、楽しくて時間があっという間にたちました。また来年もぜひ参加したいと思いました。
 それと、息子の姉も参加させてもらいましたが、大変楽しかった様で、新しい友達もできたりして本当に充実していました。ありがとうございました。
 
クレヨンしんちゃん の ママより

続いて招待していただいたボランティアサークルのASC(川ア医療福祉大学「岡山県自閉症児を育てる会」ボランティアサークル:http://www.kawasaki-m.ac.jp/mw/life/circle/asc/)の学生さん達からの暖かいメッセージです。


 クリスマス会が始まる前から終わるまで、子供達は楽しんでくれるか、スムーズに進行できるかという不安で一杯でした。しかし、工作の時間、食事、踊り、おやつの時間のそれぞれに子供達の笑顔を見ることができた時は安心しました。
今年のクリスマス会では、親の方と子供たちとが一緒に楽しめる会にしたいという目標がありました。しかし、終わってみると考慮が足りない所など、反省点も多々ありました。それでも、『楽しかった』と言っていただけで本当に嬉しかったです。
子供達が作ったランチョンマットはとても上手で、特に個人個人が自由に描いた絵がとても素晴らしかったです。初めての漢字の話を聞いたときはとても感動し、その場に居られた事にとても感激しました。また、踊りの時間では、子供だけでなく親の方が必死になって踊ってくれた事が、とても嬉しかったです。
 クリスマス会に関わらず、今まで育てる会の方たちの様々な行事に参加させていただいて、家族の愛情の強さを何度も感じました。いつも笑顔いっぱいで頑張っている親の方と、とっても可愛い子供たちがいい思い出を作るお手伝いが出来たらいいなと思いました。
 今年のクリスマス会に参加していただいた家族の皆さん、本当にありがとうございました。来年は、今回の反省点を活かし、もっともっと楽しいクリスマス会を企画していきたいです。
3年 灰垣陽子

一発本番に近かったのでどうなるかと思いましたが、会が始まると楽しすぎて、そんな不安はすっかり飛んでしまっていました。
とても楽しいときを過ごすことができ、クリスマス気分を味わうことができました。準備などで子どもたち一人一人の様子をなかなか観ることができませんでしたが、多くの笑い声やはしゃぐ声から楽しんでもらえている様子が伺え、うれしかったです。そして何より子どもたちの笑顔が私にとっての最高のプレゼントになりました。ありがとうございました。
3年 野村恵子

 私は3年生ですが今回のクリスマス会がASCに参加するようになって初めてのクリスマス会でした。
当日は親の方の名前、子どもの名前もほとんど分からない状態での参加だったのでとてもドキドキしていました。でも、会が始まって子どもたちや親の方が楽しそうにランチョンマットを作ってる姿や、ボラも一緒になって楽しんだダンスの時間でみんなの笑顔がたくさん見ることができて本当に嬉しかったし、自分の緊張もほぐれていたように思います。親の方も子どもも、ボラもみんなが一緒になって同じ時間を共有し、楽しい時間が過ごせて改めてASCっていいなっと感じました。
お母さん方の手づくりのお昼のバイキングも豪華でとってもおいしかったです!ありがとうございました。また来年も今回のような暖かい雰囲気のクリスマス会にみんなと一緒に参加したいと思います。
3年 廣中絵美子

昨年のクリスマス会からもう一年が過ぎ、今年もクリスマス会が終わりました。みんな楽しんでくれるかとても心配でしたが、たくさんの笑顔をみることができ、とてもうれしかったです。
マット作りでは、ある男の子が生まれて初めて漢字を書いた瞬間に居合わせることができ、感動・感動でした。
自分の手で作り、世界に一つしかないマットの上で食べたケーキは特別だったと思います。そして、お母さんたちが作ったおかずはそれぞれの家庭の味で、あたたかさを感じました。踊りでは汗をながし、息を切らせながらパンになったりスポーツしたりデパートに行ったりして、ちょっとダイエットした気分になりました。先輩たちは準備大変だったと思います。本当にお疲れさまでした。また、飾りや絵を作るのにたくさんの友達が協力してくれ、友達の大切さを改めて感じたクリスマス会でした。みんな、ありがとう!!来年もクリスマス会を開きたいです。そして、みんなの笑顔に会えることを楽しみにしています。
2年 越智裕子

今年は去年とは違って子供につかなかったけど、子供たちが楽しそうに工作したり踊ったりするのを見ていたら、こっちまで楽しくなり子供の笑顔のパワーはすごいなと感じた。今年は今年でいい色がでてよかったと思う。来年のクリスマス会で子供や私たちがどう成長してるか今から楽しみだ。
2年 金谷理加

今年のクリスマス会に参加して私自身とても楽しめました。
ランチョンマット作りでは私は前日練習に失敗していたのでうまく教えられるか心配だったけど、本番はみなさんてきぱきと作っていてよかったと思いました。また段取りがよくわかっていなかったため何をしていいかわからず迷惑をかけてしまったところもありました。来年のクリスマス会ではしっかり段取りを理解して動いて、楽しくやりたいと思います。ありがとうございました。
1年 中原久美子

 クリスマス会から2週間が過ぎ、本当のクリスマスがやってきました。昨日百円均一のお店に行ったら、安全ピンの36本入りが売られていました。「うわっ、百円で36本も入ってる!!」と思い、一緒にいた灰垣さんに急いで見せると、灰垣さんも「わぁ、ほんまよぉ!!」と言い、二人で「やられたねっ(≧□≦)」と悔しがりました。名札をつけるために行事には欠かせない安全ピンですが、ここまできて初めて、こんなに安く売っているのを見つけました。会が終わったにもかかわらず、ついついそんなチェックをしてしまいます。
 当日は、とにかく無事に終わりますように、楽しんでもらえますようにと、ドキドキしていました。ところが、アクシデントというのはそういうときに起こるものなんですね。『まさか炊飯器を抱えて廊下を走り回ることになろうとは( ̄□ ̄;)!!』予想外の出来事や準備不足は他にもたくさんありましたが、今回のナンバー1はやっぱりこれだと思います。アクシデントはあとから思い出して笑えるものがいいと思うのですが、こんなにおもしろいものは他にないと思います。
みなさんに楽しんでいただけたかどうかについては、たくさんの笑顔を見ることができたので、ちょっとだけ自信があります(ノ ̄▽ ̄)ノ 実際はいかがでしたでしょうか・・・??私自身はとっても楽しくて、会が終わるのがなんだかもったいないような気持ちになりました。企画、準備段階も含めて、いい思い出になりました(^_^)
 最後になりましたが、A.S.Cの主催と言いながら、育てる会の方にたくさんのご協力をいただき、ご迷惑もおかけしました。反省するところや改善すべきところをしっかりと見つめ、今後に活かしたいと思います。ありがとうございました。
3年 日和智子

これまで「育てる会会報」はHPに全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は目次と
巻頭文などだけにさせていただいています。

会の行事の予定は育てる会の「今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「案内板・伝言板」に、
また特にみなさんにお伝えしたい記事だけは「
育てる会 ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。

なお会報は賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、賛助会員に申し込みをお願いします。

郵送料節約のため、目標賛助会員 340名です!(500通の会報発送で障害者団体割引の第3種郵便の資格がとれます。ご協力よろしくお願いします。)
申込み方法の詳細は「
育てる会 HP」に記載しています。

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