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平成18年5月31日

第97号
NPO法人 岡山県自閉症児を育てる会
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97号 目次
新緑、そよ風、こいのぼり
夏の一泊旅行、日程発表
赤磐ぐんぐんだより VOL.5
川崎医療福祉大学招待行事 「ボウリング大会」 案内
支援者養成講座 報告
育てる会勉強会のお知らせ
育てる会総会 報告
ボランティア研修会 報告
すすむっち report from Lincoln
〜「8歳になりました」の巻〜
AAOのご案内
キッズルームのお知らせ
サッカークラブ・水泳教室のお知らせ
私のお薦め本
「自閉症ガイドブック4 成人期編」
近隣の講演会のお知らせ
掲示板・事務局だより
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5月は、一年で一番さわやかな季節です。
新緑、そよ風、こいのぼり。
私が一番好きな季節かもしれません。
私は、寒がりで冬が苦手です。さりとて夏がいいかというと、それはそれ暑いのも苦手です。
暑くもなく、寒くもない春と秋が好きというのが、いい加減な私らしいところです。
しかしながら、今年の5月は、寒い日あり暑い日あり、そして雨の多い毎日で、5月大好き! とはいえない感じです。
さて皆さん、いかがお過ごしですか?
新学年を迎える方、新しい学校に変わられた方、とりわけ新一年生のお母さん方は、大変ではなかったでしょうか?落ち着かれましたか?
新しい先生、新しい学校、そして、何もかもの変化を子ども達はすんなりと受け止められたでしょうか?
私も、当時を思い返してみてつくづく大変だったなぁー、と思い出します。
一年生の担任の先生は、自閉症を全くご存知ない方でした。言葉で指示をしようとするばかりで、哲平には届きません。混乱して泣き叫ぶ哲平が、かわいそうで・・・しんどいしんどい一年生としてのスタートでした。
「自閉症の子どもを教えるマニュアルはないのですか? あったら貸してください。」
確かにマニュアルはないことはないですが、自閉症児は一人ひとり大きく違います。自閉症児用の一般的マニュアルはあっても、目の前の一人の子ども用のマニュアルはありません。そんなことをおっしゃる先生とのお付き合いは、なかなかに骨の折れる毎日でした。
「こういうお子さんには、養護学校があるのですから」と事あるたびに言われる毎日は、針のムシロのようでした。
でも、私が頑張れたのは、哲平の周りを取り巻く子ども達の優しさでした。
私たち夫婦が、子どもを個別学級とはいえ、地元の小学校へ入れたのは、理由がありました。就学指導委員会の判定は、もちろん養護学校が適当というものでした。でも、養護学校へ行ってしまうと、哲平を知ってくれる子どもは、この地域には一人もないことになるかもしれません。知り合いがいるということは、将来、哲平のことを支えてくれる人、理解してくれる人が増えるということにつながると思いました。これからの人生、同じ年代でともに地域で生きていく、暮らしていく人たちです。
地域の小学校へ行くことで、1年生に入った時には、哲平の事を6年生までの子ども達が知ってくれます。6年生の時には、1年生までの子ども達が知ってくれます。そうやって、知り合いがたくさんたくさん出来るといいなと思いました。
障害があるなしに限らず、人は一人では生きていきにくいものだと思います。まして、自閉症を持つ子にとっては、将来も誰かの助けや補いが必要です。周りの子ども達が、少しでも哲平の理解者になってくれることを願っての小学校入学でした。
大江健三郎さんが講演会で話された言葉に、『私たちの子どもが、健常児にいい影響を受けることは少ないかもしれない。けれども、健常児は私たちの子どもを通して、優しさや、思いやりを学ぶ。』というのがありました。
本当にそのとおりでした。子ども達は、優しく哲平に接してくれました。しばらくは私も学校に付き添っておりましたから、哲平に対してどのように話しかければいいのか、どのように接していけばいいのかを、伝えることができました。
おかげで、私自身も子ども達とは知り合いです。お母さんたちともたくさん知り合えました。子ども達も今でも出会うと声をかけてくれます。「てっちゃんは、変わらんなぁ〜」と話しかけてくれるのですが、もう青年になった彼らは向こうから名乗ってもらわなければ解りません。みんな大きくなって、女の子たちは、きれいになって、お化粧していると誰だか解りません。男の子だって、面影がそういえば・・・という感じです。みんな懐かしげに話しかけてくれます。哲平は自分でたくさんの優しさの種をこの地域にまいたようでした。
哲平を残して、いつかはこの世を、去っていかなければならない私です。その時、少しでも哲平の事を理解してくれる人を増やしたい。そして、出来れば困った時は助けてやって欲しいと願います。
障害はあっても、地域で生きていって欲しいと願う私たちは、そういう理由で、小学校を選びました。すばらしい小学生時代でした。
でも中学校を選ぶ時には、言葉もコミュニケーションも苦手な哲平にとっては、地域の中学校、教科中心の学校生活では交流も限界かなと判断して養護学校を選びました。
もう一つ、将来は哲平が仕事をしながら地域の中で暮らしていってほしいと願っていたので、就労に繋げるためにもこの時期からの養護学校への進学は良かったと思っています。
自閉症児にとって難関の思春期を一人ひとりに配慮された無理のないカリキュラムでゆったりと過ごせたことや、仕事をするための粘り強さや集中力を、あせらずじっくりと身につけることができたと思っています。
さて、その養護学校でも昨年度から個別移行支援という取り組みが始まっています。学校から社会へのスムーズな移行のために、卒業までの取り組みを計画的に進め、卒業後のフォローも行なっていくというものです。哲平にとっては高等部3年の最後の最後にやっと始まったのですが、親からの聞き取りもあり、初めて文書での学校とのやり取りが行なわれました。
この取り組みが軌道に乗れば、これからの養護学校は大いに期待が持てるのではと私は思っています。小学部から入るお子さんでは、養護学校では12年間も通います。まさに小中高一貫教育です。この12年間を本当に実りあるあるものにするには、小学校1年に入学した時から、高校3年の卒業・社会に出ることを見通して、どのように支援していくかという一貫した視点が必ず必要となります。
これまでは、養護学校に限らず、担任が変わるたびに方針が変わり、それまでの積み上げてきたことの“ゆずり”が全くなくなってしまう状態を何度か見てきました。
ひどい時には「先入観を持ちたくないですから」という理由で、前任の担任からの引継ぎ書を全く読まない先生までいらっしゃると聞きました。先生が変わるたびに、それまでの療育の成果が全てリセットされてしまう・・・。私たち親は、新しい担任の先生に子どもの現状や家庭での療育方針を理解してもらうために、また1から始めなければなりませんでした。
「お母さん、私何も分からないので教えてください」とおっしゃる先生までいらっしゃるというから驚きです。「去年の先生から何も引き継ぎはなかったんかい!」とツッコミたくなるところですが、でもこんな風におっしゃってくださる先生はすぐに勉強を始めてくださって、すばらしいサポートをしてくださるようになることが多いです。それでも、また次の担任の先生にバトンタッチする時には、再び1から始めることの繰り返し・・・。
親は我が子のことを上手に伝えられる技術と努力が何より必要でした。これからは、この個別移行支援計画が、その助けになることを願っています。
長々と書きましたが、今はまだ親の“技術と努力”が必要です。
担任の先生に子どものことをうまく伝えることが苦手な保護者の方は、7月8日の育てる会のセミナーへ、先生方も誘ってみませんか。
一緒に新澤先生のお話を聴くことで、共に子どもの事を話し合う関係、共に力を合わせる協力関係が生まれるのではないかと思います。
「はじめの一歩」をどちらに向けて踏み出すかによって、親と子、先生と親、そして先生と子の関係のスムーズさが大きく違ってきます。そのため育てるでは、いいスタートを切っていただきたいと、毎年、年度初めの早い時期に自閉症の基礎理解のセミナーを行なっています。すでに基礎は分かっていると思われている方も、学校生活などでいま一つうまく行っていないなぁー、と感じられていらっしゃるなら、この機会にもう一度基本にかえるためにも、今回のセミナーを受講されることをお勧めします。
十数年前、私は大阪で初めて新澤先生のお話を聞きました。哲平がまだ4歳の頃、自閉症とわかってまもなくの頃でした。その時、目からウロコがポロポロ落ちたのを覚えています。それ以来も、自閉症について理解していると思っていることでも、本当の意味では分かっていなかったということを、色々な講師の先生の講演会の度に経験しています。
いったい何枚のウロコが私の目に貼り付いているのでしょうか。
久しぶりの新澤先生のお話に、また新たなウロコが落ちていくのが楽しみです。どうぞみなさんもお誘い合わせの上おいでください。
さて、続いては恒例の哲ちゃんコーナーです。
哲平もまもなく入社3ヶ月目を迎え、見習いの試用期間が終わり正式な採用となります。有給休暇ももらえるようになりありがたい事です。その哲平、給与明細書を見ると、ちゃんと税金も引かれ納税者となりました。知的障害を併せもつ自閉症と診断されてから、将来を心配していた哲平が、働いてお給料を貰い、税金まで払えるようになりました。どこへ向かってお礼を言っていいのかわからないぐらいです。これまで大勢の皆さんに助けられて、哲平もここまで来られたのだと実感しています。そんなお世話になった大勢のみなさんに、お礼の便りを出したいと準備中です。
こんな哲平ですが、相変わらずの面白話しの種は尽きません。その中から最近の一つ・・・
通勤の電車の中の一コマですが、育てる会の会員でもあるKさんが教えてくださいました。
Kさんも、将来の息子さんの自立を目指して、あえてスクールバスには乗らずTちゃんの電車通学にトライされています。そのJRの車中の目撃談です。
ある朝のこと、電車の最後尾の車両(車掌さんがいるので多少安心です)で、いつものように同じ会社に通うAさんと一緒です。
最近、毎朝同じ車両でいっしょになる大勢の女子高生が挨拶してくれるようになっているそうです。初めの頃は無視したり、変な目で見ていたりしていた彼女たちでしたが、今は話しかけてくれるようになっています。
そのAさんに、女子高生の一人が「何歳?」と聞いたところ、Aさん答えて「36歳!」「エー?!」「ウッソ〜!!」と、それよりはるかに若く見えるAさんに大騒ぎ。
続けて哲平に「何歳?」と聞かれて・・・突然の質問に「???」となった哲平は、いつものようにオウム返しで「ナンサイ?」。ところがそれが、女子高生たちには「ナナサイ」と聞こえたらしく、「エ〜! 7歳!!」と、またまた大騒ぎ。
実は、36歳のAさんも知的障害のある方、とても7歳に見えないポーカーフェイスの18歳の哲平も障害があります。そんな二人に声をかけてくれるようになった女子高生たちも、同じこの社会の一員です。こんな何気ない日常が、自然に障害のある人たちへの理解につながっていくのではないかと思える私です。満員の赤穂線からのちょっぴり嬉しい報告でした。
こんなエピソードをお知らせできるのも、毎日お子さんの送迎を頑張っているKさんのおかげです。がんばれKさん、Tちゃん!!
みなさんにも、ぜひ紹介したくて会報への紹介です。
もう一つ、これも哲平にまつわるお知らせです。6月30日にNHK岡山で20:00から45分間、アートリンクプロジェクトの放送があります。
4月・5月にも何回か放送してくださいましたが、いよいよその集大成の番組が、夜のゴールデンタイムにあります。哲平もたくさん取材を受けました。よかったら見てくださいね。アートリンクプロジェクトは、岡山在住のアーティスト(作家)の方と知的障害のある人が共同制作を行うことで、お互いに影響を及ぼし変化していく。周りの人たちをも巻き込んでの活動の様子をNHKさんがずっと取材してくださいました。
さあ〜これからいよいよ季節は梅雨に向かいます。ワールドカップも始まります。
寝不足にならないよう、体調にも気をつけてお互いがんばりましょう!
育てる会 代表 鳥羽 美千子
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夏旅行★日程決定
お待たせしました!夏の一泊旅行の日程が決定しました!!
今年の夏旅行は、去年と同じ「金毘羅&鷲羽山 JRで行く一泊二日」旅行です。
去年の「公共機関を使った旅行」がとっても楽しかった。
子ども達にとっては新しいことに挑戦するよりも、同じ場所へ行くことの方が安心。
同じ環境だからこそ新しくできるようになることが見つけられて良い。
などの意見が多く寄せられたことから、ほとんど行程を変えずに開催する予定です。
どうぞ皆さんお誘い合わせの上、ご参加ください。
日 時 : 平成18年7月22日(土)〜23日(日)
宿泊地 : 鷲羽山ユースホステル(倉敷市)
詳しくは来月の会報で紹介していきます。大勢の方のご参加をお待ちしております。
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赤磐ぐんぐん だより vol★5
今年度初の「赤磐ぐんぐんだより」です。
4月から新しく13人の子どもが通ってきてくれるようになり、現在45人の子どもが赤磐ぐんぐんに来ています。
4・5月が終わり、子どもたちもぐんぐんの環境に慣れてきています。
新規の子どもたちのためにも個別支援プログラムを少しずつ立てていっているところです。
去年から継続して通ってきてくれる子どもたちには、2年目のプログラムも3月末に立てましたので、それに基づいて支援が行われています。目標をしっかり持った上での支援は、保護者の方とも「今この力をつけるために、この課題をしているんだ」「前は3回に1回だったけど、今は2回できるようになった」など、何のための活動か目的意識を同じにできるので私達は大切にしています。
さて、前回の会報で新しいスタッフの紹介をしたのですが・・・4月からスタッフをしてくださっていた各務さんが、体調不良のため、退職されました。とても残念です・・・。
各務さんに代わってスタッフ募集をしたところ、岡本純子さんという元・養護学校の講師をしておられた方が来てくださることになりました。
今回の会報のために、自己紹介文をくださいましたので、4月からスタッフをしてくださっている河本千恵子さんと共に、紹介させていただきます。
はじめまして、河本千恵子と申します。
縁あって今年の4月から、赤磐ぐんぐんのスタッフに加えていただきました。長い主婦only生活の後の社会復帰ですので、硬くなった頭と身体をフル動員して、若き頃の経験、子育て経験を思い出しながら、日々子ども達と接しています。
はじめはお互い探りあいだった子ども達との関係も、毎回色んな面や表情を見せてくれるようになり、嬉しく思っています。そんな姿を見逃さぬように、しっかりとらえ、感じ取って、療育の中に活かしていきたいと思っています。どうぞよろしくお願いします。
はじめまして、岡本純子と申します。
ぐんぐんに来て3週間、子ども達に出会えたことを嬉しく思いながら、みんなのことを知ること、慣れてもらうことに専念している毎日です。少しでも早く安心してすごしてもらえるようになるといいなと思っています。
私は、今まで自閉症のお子さんと一緒にすごしてきた中で、彼らからは色んなことを教えてもらいました。
例えば、「自分らしく生きること」、それは誰にとっても簡単ではないけど、とても大切で素晴らしいんだ♪ ということや、「人はみんな一人じゃない」ということ。
私も、子ども達、保護者の方、スタッフの皆さんに支えられ元気をもらって今日の自分がいると思っています!!一生懸命頑張っている子ども達が大好きなのです。
心と頭のアンテナをピピーン!とはって、子ども達一人一人の伸びようとしているステキな芽をしっかり見つけて伸ばしていくお手伝いができるよう精一杯がんばります。不行き届きな点まだまだたくさんあると思いますが、どうぞよろしくお願いいたします。
新しいスタッフ2人の情熱に後押しされて、そして子どもたちの姿、保護者の方々とのお話しに励まされて、「赤磐ぐんぐん」スタッフ一同今後とも自閉症や発達障害の子どもたちへの支援を考えていきたいと思っています。どうぞ皆様、ご支援のほどよろしくお願いいたします。
最後に、「赤磐ぐんぐん」に通ってくださっている保護者の方からメッセージをいただきましたので紹介します。りょうくんママさん、TOMATOさん、ありがとうございました。
私が息子を『赤磐ぐんぐん』へ通わせてみようと思ったのは、「信頼している育てる会が作ってくださるものだから」という思いからでした。そして現在、その思いは間違いではなかった、遠くからでも通っていてよかった、と感じています。
私は、息子が4歳の頃、「発達に遅れがあるからこそ早くから勉強を教えなければ・・・」という思いから、文字の読み書きや数の勉強などを息子の状態も考えず余裕のない態度で無理強いして教えてしまっていました。その結果、鉛筆を持つのも嫌がるくらいの勉強嫌いにさせてしまいました。けれども、そんな息子も『赤磐ぐんぐん』での療育を通して、机に向かって勉強することの楽しさを感じてくれるようになり、お陰で今ではひらがなを書くことがすごく好きになりました。
息子は、『赤磐ぐんぐん』がとても好きで、どんなに疲れていても崩れたり混乱したりすることなく頑張って過ごせています。頑張れている理由は、やはり落ち着いて過ごせるよう配慮されている部屋であることと、自分のことをとても理解して無理なく接して下さっているスタッフの先生方がいらっしゃるからだと思っています。
最初に『赤磐ぐんぐん』に行った時、部屋に入ってすぐに「ここだったら息子は落ち着いて過ごせるなあ」と直感しました。というのも、自閉症の特性を考慮して目的別に場所にしきりがしてあり、また周りが気にならないようにという意味合いでのしきりもしてあり、目で見てとても分かりやすい空間になっていたからです。息子は初めていく場所では落ち着かずにウロウロし、じっと座っていられない事が多いのですが、『赤磐ぐんぐん』では、初日から机に座ってちゃんと勉強ができました。その様子を見て私はとても驚いたのをよく覚えています。
また、スタッフの先生方は、どなたも情熱を持たれていて、そしてとても勉強熱心で、それでいて明るく親しみやすい方々ばかりです。息子もそんな先生方が大好きです。私もいろんな相談をさせていただくのですが、どんな相談にもすぐに適切なアドバイスをくださる頼もしい先生方ばかりです。
それから、隣の部屋のモニターで、息子の様子を見ることが出来るのも、私がとても気に入っている理由の一つです。親が居ない環境の中で、息子がどのように過ごしているのかを、客観的にこっそりと見られるなんてとても楽しい事です。実際に先生が息子に教えてくださっている内容や方法、息子への接し方や、それを受けての息子の様子を見ることで、勉強になることや新たに気付かされることがたくさんあります。
私や息子にとって『赤磐ぐんぐん』はとても信頼出来るところであり、心のよりどころでもあります。これからも通い続けていきたいなあと思っています。
(りょうくんママ)
この春より、赤磐ぐんぐんの療育にお世話になっています高機能自閉症児の母です。
旭川荘の療育が終わり、「次は学校教育で・・・」と言われたものの、学校教育だけでは、何か大切なことに気付けずに子育てをしてしまうと思い、申込みました。
まだ数回通っただけなのですが、良かったことがたくさんあります。
【1】 わが子の得意なところが分かりました。(色の反応がよい)
【2】 わが子の困っているところが分かりました。(大中小の見分けがつきにくい。困っています・助けてくださいが言えない)
【3】 週1回ずつ通う中で、先生や鳥羽代表に悩みを相談できるため、早めに解決できる。
【4】 親は別室で療育室の様子をビデオで見ているので、わが子の様子がよく分かる。
【5】 別室でお母さん方とお喋りができるので、日頃の悩みを話し合え、ストレスが発散できる。
【6】 毎週通っているので、育てる会のお薦めの本やビデオが頻繁に借りられる。
一番良かったことは、ぐんぐんに通っているおかげで、入学後の不安が大きくふくらんでいくことがなく、それよりも、これから親として、やっていかないといけないことに気付かされ、勇気をいただいていることです。赤磐ぐんぐんは絶対素晴らしいと思います。これも鳥羽代表をはじめ、スタッフの方々の熱意の賜物だと、ただただ感謝しています。赤磐ぐんぐん、最高!!
(TOMATO)
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川福招待行事
毎年恒例★「ボウリング大会」
川崎医療福祉大学 「ASC部」主催の招待行事が、今年度も開催されます!
今年も毎年恒例のボウリング大会です。
みんなできっと楽しい時間を過ごしていただくことができるでしょう。
ASC一同、ご家族そろってのお越しをお待ちしております。
つきましては、同封の参加申込書にご記入の上、育てる会事務局までご連絡ください。
なお、今年は先着12家族とさせていただきます。ご了承ください。
日 時 : 平成18年7月2日(日) 10:00 〜 13:00
場 所 : サンフラワー・ボウリング場
参加費 : 1,000円(二人以上参加の場合・・・1人につき500円追加)
申込先 : 育てる会事務局
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支援者養成講座
18年度の支援者養成講座は、重松孝治先生による「自閉症児への支援:実践編」を講義と演習のセットで、即!実践につなげることのできる先生対象の講座です。
第1回の5月13日(土)は「自閉症の特性について」をお話いただきました。土曜日の夜にも関わらず大勢の方が参加してくださいました。
前半は自閉症についての基礎を分かり易く例を挙げながらお話いただきました。参加者は椅子席しかない狭い会場にも関わらず皆さん熱心にメモを取り、頷きながら聞き入っていました。
後半は実際に自閉症の特性について、一人のお子さんの年齢・生活の様子・保護者と学校との関係などが書いてある文章を皆で読み、その中から見えてくる自閉症の特性を見つけていくというもので、先生が「では、お隣に座っている方と今から5分間、この○○くんの特性が何なのか相談してみてください」と言われた瞬間から、一気に会場内で相談が始まりました。
これには先生も驚かれて「他の会で同じようなことを言うと、皆『えー・・・』と緊張ぎみでなかなか見ず知らずの人といきなり話始められないことが多いんだけど、育てる会の講座生は違うね、本気だね」と感心しておられました。
参加者は「すごく勉強になった」「こういう視点で関わればいいのかということが分かった」と嬉しそうな表情で帰っていかれました。
今後の、全10回の講座がとても楽しみです。
第2回の講座は、6月2日(金)きらめきプラザで、「評価について」です。
<第三回講座>
日 時 : 平成18年7月1日(土)19:00〜21:00
場 所 : 岡山県生涯学習センター 大研修室(岡山市伊島)
テーマ : 観察のポイント
★欠席の場合にはビデオをお送りしております★
★定員に達したため、新規の申込は終了いたしました★
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育てる会勉強会
今年度2回目の勉強会(1回目は総会時の座談会)は、現場の行政の方に来ていただいての「障害者自立支援法についての解説」です。
「障害者自立支援法って本当はどうなるの?」
「よく説明会があるけど、何回聞いてもピンとこない」
そんな分かりづらい障害者自立支援法。4月に施行され、また10月に新しく変化があります。今回講師で来てくださる菅野さんは、難しいお話を分かり易く、ユーモアも交えてお話してくださいます。ぜひ皆さんご参加ください。
日 時 : 平成18年6月12日(月)10:00〜12:00
場 所 : 岡山市京山公民館 美術工芸室
講 師 : 美作県民局 福祉振興課 菅野 浩司 氏
参加費 : 300円
申込先 : 育てる会事務局へ9日までにTEL・FAX・メールにて。
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18年度 育てる会総会の報告
去る5月15日(月)、岡山市京山公民館 和室研修室において
育てる会 平成18年度総会が行われ、全ての議案を滞りなく承認いただきました。
なお、都合で総会に参加できなかった会員の方には総会資料を同封いたしましたので、ご覧ください。
一年間よろしくお願いします。
総会後、代表を囲んでこの4月に養護学校を卒業して働き始めた哲平くんのエピソードをお話いただきました。NHKで取り上げられた番組も上映し、幼児期からどのようなことに気をつけて子育てしてきたか、小学校・中学校・高校とどのような力をつけるために取り組んできたか、学校選びはどのようにして決めたのかなど、お話いただきました。
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ボランティア研修会の報告
5月20日(土)、岡山県生涯学習センター美術室にて、「自閉症児のためのボランティア研修会」を開催しました。
新聞などにも取り上げていただいたおかげで、学生さん・社会人・一般の方など多くの方が参加してくださり、約40名の参加者がありました。
初めに「自閉症とその支援方法について」という題で、県立東備養護学校教諭の岸本和美先生にお話していただきました。
最初に「自閉症について知っている方」「関わったことのある方」と質問されたところ、会場の3分の1ほどの方が手を挙げました。
「自閉症について勉強している人」と質問されると、2・3人の人が、そして「自閉症についてもっと知りたいと思っている人」と質問されると、会場の全員が手を挙げました。「勉強したいと思って来てくださっているんですね」と先生の優しい笑顔で、会場が和らいだところで先生のお話は始まりました。
学校現場で、ホームルームの時間にウロウロしてしまう子どもに、担任全員で「座るよ」「皆待ってるよ」「座らないと始まらないよ」云々と関わってもどんなタイミングで言っても伝わりにくかったお子さんに、黒板に「すわる」と一言書くと、パッと見て座ることができたエピソードから、彼らがどれぐらい視覚的に伝えた方が分かりやすいか、そしてどれぐらい私たちが自閉症の方たちのことを勉強していかないといけないかをお話されました。
発達障害の説明のためのグラフを紹介され、正常発達・精神遅滞・学習障害・自閉症の発達の違いを説明されました。
「これができるのにこれはできない。なんで?」「我が儘なんだ」と言われたり、知的障害のない自閉症児(高機能自閉症)であれば小学校低学年ぐらいから「何でできないんだろう」と思い、しんどい思いをし、不登校などになってしまうケースもあることをお話されました。
学校現場の中などでの自閉症児のしんどさや、感覚などの私達との違いをたくさんのエピソードを交えてお話されました。佐々木正美先生の言葉から「私達は、違いを知り、共感しながら良い面を強調するような教育をしなければいけない。知らないことは罪です」の一文を引用され、「意中の人に自分の方を振り向いてもらうために、あなたならどうしますか?(笑)」という質問から、「自閉症の人も同じ。共感し、その人が望むことを知ろうとする努力をすることで、振り向いてもらえるようになります」とお話されました。
参加者は時に頷き、時に笑い、時に驚いた表情をしながら、熱心にメモを取っておられました。
続けて「自閉症の子ども達」というDVDで子どもたちの様子を視覚的に知っていただき、最後に活動紹介のビデオで、どのような活動でボランティアが必要なのかを紹介しました。
育てる会ボランティア登録をしてくださっている方へは、毎月の会報にて募集記事を載せていきますし、メールでも参加者募集を呼びかけたりもしています。
育てる会は、ボランティアさんなくしては活動のできない会です。
どうぞ大勢の方のご協力をお願いしたいと思います。
今回研修会に参加してくださった皆様、ありがとうございました!!
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| 事務局だより |
5月末、例年通り事務局の周りではホタルの淡い光が舞っています。
岡山市中心地から車で約20分、こんなに綺麗な夜があるのを皆さんはご存知でしょうか?
ホタルの命は約一週間です。人の手に触れるとその匂いによって交尾ができなくなるそうです。綺麗な光に手を触れないように、どうぞそっと見守ってあげてくださいね。
会報の中でも紹介しましたが、6月から新しく赤磐ぐんぐんの正規スタッフとして岡本さんが入ってくださいました。ピンチヒッターとして療育事業のお手伝いをしていた私としては、本当にホッと肩を撫で下ろす気分です。(一週間に7人の子どもの担当をしならが、事務局業務もしていたので・・・)子どもたちのことをしっかり引き継いだ後は、育てる会事務局の業務に集中できると思います。
大変な2ヶ月でしたが、そのおかげで、それ以前から多忙だった業務を少しずつ移行でき、他のスタッフや代表の鳥羽さんにも分担をお願いできるようになったので、精神的にも楽になっています。ご心配をおかけしました(^^;)
さて、皆さん。7月8日には育てる会主催の新澤先生の講演会がありますよ。
自閉症の「基礎講座」として特性についてのお話や、支援の原則などをお話くださる予定です。告知間もない保護者の方、学齢期の子どもを持つ保護者の方は「基礎講座」としてぜひご参加ください。そして「ある程度勉強したわ」と思われる保護者の方は、ぜひ「復習編」としてご参加ください。
本を読んだり日々の子どもとの生活の中だけでは気付けない部分を気付かせてくれるのが、講演会なのではないでしょうか。
また学校や園の担任の先生や校長教頭先生などに、ぜひこの機会に講演会を紹介してみてください。「自閉症とは」というお話を系統立てて私達が先生に説明することは、簡単なことではありません。新澤先生のお話は、本当に分かりやすいですし、実際の支援の基本を押えてくださるので「子どもへどう関わったら良いか」などがしっかり伝わると思います。
早めにお誘いすれば学校にもよりますが、「出張扱い」で「研修」という形で講演に参加していただくことも可能なようです。
夏に向けて暑い日が続きますが、皆さん体調には充分注意してくださいね。
(事務局:鳥羽 紗代)
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以前は「育てる会会報」はHPにも全文をUPしていましたが、容量等の事情により、現在は一部抜粋にさせていただいています。
会の行事の予定は育てる会の「今月の予定」に、近隣の講演会等の案内は「近隣の講演会等の案内板」に、また特にみなさんにお伝えしたい記事などは「育てる会ライブラリー」に載せるようにしています。
容量は小さくなりましたが、ご覧いただければ幸いです。
なお会報は正会員・賛助会員の方へは郵送でお届けしています。
もしご希望の方がおられましたら、ぜひ賛助会員に申し込みをお願いします。年会費 3000円です。
応援よろしくお願いします。
申込み方法の詳細は「育てる会 HP」に記載しています。
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