(since 1998/5)(更新 2001/09/14)
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:情報処理試験 受験ガイド[解き方]
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情報処理技術者試験
の、問題の解き方。
©Copyright 1998-2001 小野智章(小野情報設計)
無断転載を禁止します。
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解き方
問題の解き方を、「学習方法」「受験当日」ページから分離しました。
解答用紙の記入方法等については、「受験当日」ページも参照してください。
試験時間
時間配分には気を付けましょう。 最低でも
合格可能な配点分
は、 解答する必要があります。 従って、時間内に解答可能な問題を先に済ませるべきです。
試験は最後まで粘りましょう。 午前は昼食を早目に済ますために早く退室することもあるでしょうが、 午後の試験は特に
終了間際まで
粘りましょう。 (周りが諦めて退出するのを見て、優越感に浸ることが出来ます。(^^)! )
読解
但し書き
には注意が必要です。 その内容によって、範囲が制限されたり、 重要なことを言っていることが多いです。 解答が変ってしまうことも良く有ります。
肯定か否定かなど、文末まで確認しましょう。 又、何を指しての記述かにも、注意しましょう。 例えば、 「Aは低減する」と「Aの増加量は低減する」は、全く意味が違います。
記述式での「理由/目的」を問う問題では、質問の対象範囲に注意が必要です。 例えば、 「Aを使って〜する理由」では、「Aを使う」理由が必要です。 単に「〜する理由」だけを答えても、設問の意図と異なる解答になります。 「〜の演算をする目的」では、「欲している演算結果」の説明ではなく、 「その演算が必要な理由」を要求している場合があります。
問題の意図
知識・能力は十分なのに合格出来ない人は、 問題の読解や解答方法が不適切なのかも知れません。 又は、不注意なのかもかも知れません。
個々の試験問題を見ると、別解が有り得る問題も出題されています。 前提条件等によって別解が有り得ると、判ることは良いことです。 しかし、悩んだり問題を批判しても、得点には結びつきません。 こういう場合は、出題意図を問題文や選択肢から汲み取って解答してください。 実務でも、相手の意図を理解することが大切な訳ですから。
問題文中で言及されていない特殊な例外条件は、 通常は考慮する必要はありません。 一般的な条件と考えます。 ただし、選択肢のどれかで言及されている例外は、 その選択肢以外でも考慮する必要があります。
啓蒙問題
業務に必要な能力を問う資格試験と異なり、 常識で解ける、啓蒙を目的とした問題も多いです。
この種の問題では社会的要請や模範的態度を要求するので、 実務では貴方や周りが手抜きしていたとしても、 解答では理想の行動を選択します。 手抜きではなく、理想ではあっても実質的に不可能な場合には、 注意が必要ですが。
多肢選択問題
多肢選択問題では、正解が出せずに迷うことも多いでしょう。 そういう時は、明らかな間違いを消去法で外して、 少しでも正解の確率を上げましょう。
4問の4択問題を、全く出鱈目に答えたら4問中1問の正解しか期待出来ません。 しかし、正解範囲を各々2つに絞れたら、4問中2問の正解が期待出来ます。 特に合否ぎりぎりの人は、この辺が明暗の分かれ目になります。
問題によっては、 「
一般的な場合の正解
」が要求されたり、 「
例外も考慮した正解
」が要求されたりして、 どちらか迷うこともあります。
そういう時は、正しさの程度で分類してみましょう。
○ ;完全な正解
○?;正解と思うが「?」付き
△ ;解釈によってどちらとも採れる
? ;不明
×?;間違いと思うが「?」付き
× ;完全な間違い
○(一番上)から順に選択数を満たすまで、ピックアップして行きます。 ○、○?(上二つ)が選択数以上の時は、少しでも怪しそうなのを外しましょう。
△(どちらとも採れる)の中から選ばなければならない場合は、 まず△を○、○?、×?、×に再分類します。 問題文や他の選択肢と比較して、
他とマッチする解釈
で判断して下さい。
「?(不明)」以降の中から選ばなければならない場合は、 取りあえず確定分を解答します。 時間配分もあるので、残りは保留して後で考えます。 気分を変えれば、判ることもありますし。
試験時間ぎりぎりまで正解が判らなかったら、 良さそうなのを「エイ、ヤ!」で決めます。 書いておけば、まぐれ当たりも有りますから。
とは言っても、当たる確率を上げるために、 少しでも判定出来る○、×や○?、×?を増やしておきます。 判断が付かない時は、 「断定」を間違い、「〜も存在する」などを正しい、 として○?や×?に廻しましょう。 大抵の物事には例外があるので、「断定」は間違いになることが多いです。 「存在」は、殆どの人が知らなくてもどこかにあるかも知れないので、 正しい可能性があります。
(姑息な方法と思うかもしれないが、 こういう論理や確率の素養も技術者には必要なのだ。)
計算問題
殆どの問題は、筆算で計算可能な筈です。 電卓でないと計算出来ないほど手間のかかる問題は、まず出ません。
もし計算に電卓でないと出来ないほど手間の掛かる場合は、 計算方法が間違っている可能性があります。 または、簡単な計算方法が別に在るのかもしれません。
時間節約
完全に解かなくても答えの出せる問題があります。
計算問題では、
「解答群」の各値から逆算して
正しいか判断する方が、 まともに解くより速く答えを出せる場合があります。
又、
奇数か偶数かの判定、 下1桁あるいは2桁だけの計算
で、 解答群を限定する事が出来る場合が有ります。 (除算や右シフトでは下の桁だけでは計算出来ませんが。) 例えば、16進数を何ビットかシフトするという問題では、 端の1桁だけの確認でも解答群を限定する事が出来て、 一致する答えが1つならそれで決まりです。 ただし、勘違いなどの
ミスを発見しにくくなります
。 時間の余裕が出来たら、全桁の計算で検算しましょう。
問題によっては、 解答群を先に見た方が、問題文を理解し易い問題かもしれません。
「解答群」の方が長ければ
、そちらを先に見て、 対応するものを解答欄側から選択していくという方法が出来ます。
問題の中には、他と比べて時間が掛かる、難しいものもあります。 従って、解答に時間が掛かりすぎる様なら、
1つの問題に掛かりきりにならず
、 次々と先の問題を解いて行った方が良いです。
午後の読解力
午後の長文問題は、 全部を一度に見ようとせず、 幾つかの小問に分けましょう。 小さく分ければ理解もし易く、 午前と同程度の問題になる場合もあります。 上手く分けて順序良く解いて行くと、 次の小問の答えを誘導する様に構成されていることも良くあります。
読解に時間が掛かっていると、時間不足になりがちです。 設問の、直接解答を要求している部分を読んでから、 それに対応する本文の部分を読むと言う手があります。
過去問題について、 問題文中の解答を出すのに必要な情報だけを、 抜き出す練習をしてみては如何でしょう。 そこだけ読めば解けるという部分をすばやく見つければ、 解答も短縮出来るのでは?
尚、但し書きには注意が必要です。 その内容によって、範囲が制限されたりして、 解答が変ってしまうこともあります。
アルゴリズムとプログラム
長文問題と同じく、 全部を一度に見ようとせず、 幾つかの固まりに分けましょう。 小さく分ければ、固まり毎の機能の組合せとして、理解し易くなります。 固まり毎に四角く線で囲んでやると、分かり易いです。
判定条件の真偽で処理が替わる部分は、 それぞれの処理範囲を固まりとします。
ループの範囲を確認しましょう。 ループ条件の判定に影響する初期設定は、 ループと合せて固まりとして把握します。
真偽判定による処理やループは、二重、三重になる場合もあります。 囲い線が二重、三重になる、入れ子構造として把握しましょう。
例)
処理1
判定条件
真の時
処理2
処理3
偽の時
繰り返し条件
処理4
処理5
処理6
記述問題
上級試験の午後では、記述が必要になります。
色々な言い方が出来る場合は、 出来るだけ
問題文中の語句
を使って 解答してください。
公表されていませんが、採点の基準となる模範解答では、 「問題文中の語句」を使っている筈です。 そして、それとの比較で採点される筈ですから、 違う用語は減点の可能性もあります。
又、「問題文中の語句」を使うことで、 何について書いていけば良いかが明確になります。 更に、語句の選択に迷うことも無くなります。
文字数や単位、記述方式などを指定する問題では、 指定に従わないと、少なくとも大減点でしょう。
文字数が指定されている場合、 約7割以上を目処に記入しましょう。 問題作成者は、解答を記述するのに必要な文字数を考慮して 文字数を指定しているので、 その半分以下では減点の可能性が高いです。
(複数の解答に対して文字数を一度に示している場合は、例外。 最大のものに合わせて指定している筈です。)
複数の正解が有り得る場合は、
問題の主旨に添った解答
を。
例えば、問題文中で「変数名」等があるルールで使用されているならば、 そのルールに従った方が良いです。 実際の実務を考えると、 可読性や保守性のために、そのルールを守る必要があるからです。
プログラムでは、英字の大文字・小文字も区別しましょう。
質問・ご意見等、お待ちしております。
小野智章(小野情報設計)
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