森永ヒ素ミルク中毒事件─終わらない闇 事件を克明に記録した「森永告発」の 『砒素ミルク』シリーズをデジタル公開。 わが国戦後・産業公害の原点が集約された記録の数々 《リンク・転載・配布、いずれもフリー》 適宜追加中 加害企業と国、御用学者などが一体となり、20年にわたっておこなった、恐るべき被害者家族圧殺の歴史…。カネと権力を乱用し、心理戦術を駆使した巧みな世論操作ですべてのものを呑み込み、事件の真相を闇に葬った。いわく、“ゼロ歳児が致死量に迫る砒素を摂取したとしても、後遺症などあり得ない” “森永乳業は出入りの業者にダマされた被害者だ”…などと。医学界の権威たちまでがお墨付きを与え、後遺症を隠蔽する「診断基準」まで作成し、被害児の親たちを病院から追い返した。現在、東京電力福島第一原子力発電所の事故のあと、福島現地で小児被曝を防止するため格闘する医師たちは、少数者を封じ込める構図はより深刻化していると警告。その根源は既に森永事件に見られる、と公に指摘する。森永事件の愚が新しい形で再現されている。 【文献紹介】 戦後日本における公害被害抹殺の手法は1955年の森永ヒ素ミルク中毒事件発生からの20年間で既に完成されていた。本書シリーズは、その具体的事実を体系的に明らかにしている。当時の市民運動で全国に普及され、国民に事件の再認識を劇的に促し、救済運動にはじめて世の光を与え、その後の学界改革にも多大な影響を与えた歴史的名著。 『砒素ミルク 1 ─森永と共犯者たちによる被害者抹殺の16年─』 谷川正彦・能瀬英太郎 共著 全251頁 森永告発刊 昭和46年(1971)6月10日発行 『砒素ミルク1』前編(1-131p)PDF6.61MB 『砒素ミルク1』後編(132-251p)PDF6MB 『砒素ミルク 2 守る会18年のたたかいの原点─被災者同盟の記録』 岡崎哲夫著 /谷川正彦・能瀬英太郎・森永告発刊 昭和48年(1973)8月10日発行(右掲載写真本の復刻版) 『森永ミルク事件史』の原書の冒頭には、下記の付箋が貼られていた。 …「本書は日本のヒューマニズムの限界を示すものである」… 『砒素ミルク2』前編(1-164p)PDF8.84MB 『砒素ミルク2』後編(165-241p)PDF3.95MB ※「森永告発」の正式名称は、「砒素ミルク製造会社『森永』とその犯罪を支えた一切を告発する会」であり、現在も岡山市内で活動中。※本編PDF版の転載、配布等は自由です。むしろ歴史継承の視点から歓迎致します。※PDFのダウンロードが出来ない場合は、右クリック→「対象をファイルに保存」でデスクトップなどに一端保存して下さい。 Series : 『 Arsenic Milk 』 Vol.1 & Vol.2 Publication : The organization which accuses all things which supported "Morinaga Milk Industry" which produced arsenic milk and a crime of “Morinaga”. Popular name is “Morinaga Kokuhatsu(accusation)” Down Load & Link - Free 第2弾! 『森永砒素ミルク闘争二十年史』デジタル公開 『森永砒素ミルク闘争二十年史』 二十年史編集委員会(代表 岡崎哲夫) 能瀬英太郎編纂 昭和52年(1977)2月28日発行 『二十年史』は目次をご覧いただいても分かるように非常にフェアな編集となっている。だが、この歴史的文献の登場に不都合を感じ、原稿出稿を拒否して妨害したものがかなり居た。それが誰であるかは賢明な市民なら既刊資料との対照で、すぐに読み取れるだろう。その背景事情は、言わずもがなであり、「晩節を汚す」典型である。(分量が多い為、適宜容量等を選別しながら、執筆者単位でアップロードしていきます。不定期のアップになりますのでご了承ください。 なお、掲載論文の執筆者はおおむね、非常に丁寧に各方面に平等に感謝と賛辞の言葉を送っているが、その後、その相手先の一部(例えば「支援」と称する党派関係者や被害者団体そのもの)から異様で不当な嫌がらせを受けた人々が多いことを記しておきます。わが国の民主主義や政党政治のあり方を考える上でも貴重な市民の体験記といえます。→参考ページ) 序論 岡崎哲夫 PDF:926KB NEW 運動編 第一章 守る会・光を求めて20年 岡崎幸子 PDF:2.43MB NEW 裁判編 第一章 刑事裁判 PDF:1.29MB つ づ く ・ ・ ・ 第3弾 「森永ヒ素ミルク中毒事件 発生から50年-被害者救済事業の実施状況」 能瀬英太郎 著 関連ページ 森永ヒ素中毒事件の真実と 現救済基金「公益財団法人ひかり協会」の 事業実態を明らかにした重要レポート。 ビジュアル中心の解説 【 『20年史』編纂委員/能瀬英太郎氏近況 】 ルポ『紙のいしぶみ』で、雑誌 『週刊 金曜日』 ルポルタージュ大賞-報告文学賞-を受賞した能瀬英太郎氏。(岡山市内での執筆風景) 《報道1》 《報道2》 《報道3》同氏は上掲『20年史』編纂委員であり森永事件の変遷をもっとも良く知り、当時、社会人として仕事を持ちながらも、多大な時間と労力を費やして献身的に被害者救済運動を支えた人物の一人である。 何名もの被害者家族から救済事業の不正常を訴えられた能瀬氏は、独自の調査をもとに雑誌などに歴史の正史を紹介し、現状の不正を告発する記事を書いた。ところが、現被害者団体は、公開の場で能瀬氏への批判に誠実に応える努力をせず、突如、団体機関紙1面で、紙面全部を使って能瀬氏の個人名を名指しし、嘘を羅列する人身攻撃をおこなった。 2009年、能瀬氏から名誉毀損で告訴された現被害者団体は、2012年に裁判で敗訴が確定し、能瀬氏への損害賠償支払い命令を受けた。裁判所は、被告の現被害者団体が、機関紙への虚偽記載をした事実を認定し、不法行為にあたると断罪した。→能瀬訴訟ページ 被告有罪確定 能瀬訴訟一審の資料ページ 第4弾 【日本国 国会 会議録】国立国会図書館 国会会議録 衆議院会議録情報 第022回国会 社会労働委員協議会 第3号 昭和30年(1955)11月9日 衆議院会議録情報 第023回国会社会労働委員会 第7号 昭和30年(1955)12月14日 (但し、政府はこの国会の直後から、被害者を完全に闇に葬った) 文書関係───────────────────── ■森永ヒ素ミルク中毒事件 歴史研究論叢 デジタルアーカイブPDF (各界専門研究者による学術論文は別途、「学術論文T」「学術論文U」に所収) ↓以下は「学術論文T」「学術論文U」所収以外の文献 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 発生から50年-被害者救済事業の実施状況」能瀬英太郎 ○「公害被害者団体を蝕む民主主義圧殺の教義」森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ○「ウィキペディア(Wikipedia)大量改竄事件を振り返る」森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 発生から50年 (歴史編の日英対訳版)」能瀬英太郎 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 発生から50年 (歴史編の英訳版)」能瀬英太郎 ○「民主集中制の原理教典 外部注入論の本質」森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ○重大事実「重大な出典と物証の開示を達成」能瀬英太郎 訴訟判決前発表「所感」 (能瀬訴訟ページにも重複掲載) 〇森永ヒ素ミルク中毒事件 概要解説 ポスター(フルカラー)3.7MB ■イラスト ○Illustration 「まるで、どこかの国とそっくり…」 ○重症被害者家族が自ら書いたと思われるイラスト (リンク) 「行政に丸投する企業責任を許すのか社会に問う」 ■森永ヒ素ミルク中毒事件 榎原訴訟 裁判記録アーカイブPDF ■NEWS ○新着 原告側 第2回準備書面(133KB) ○原告側 第1回 準備書面(読者向け解説付)pdf:236KB) ○原告・榎原鈴子氏(59)の訴状 PDF:548KB ○原告後見人・榎原伊織氏(81)談話 PDF: 97KB ■能瀬訴訟 控訴審アーカイブ (公判は1回だけで終了) ○原告の控訴審第1回準備書面 裏切りと背信、被告団体の歴史の暗部を抉り出す歴史的文書。 ■森永ヒ素ミルク中毒事件 能瀬訴訟 裁判記録アーカイブPDF ○新着 岡山地裁、被告の不法行為を認定 (判決文 全文公開) ○能瀬英太郎氏、判決(2012.3.26)を前にして所感を発表。 重大事実 「重大な出典と物証の開示を達成」 2012.3.23 ○「能瀬訴訟、被告が機関紙上での虚偽記載を大筋認める (解説vol.2)」 森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ○「能瀬訴訟 岡山の一市民が被害者団体を名誉毀損で告訴 (解説vo1.1)」 ○重要!原告側準備書面 3 5 6 7 11 12 能瀬英太郎 (能瀬訴訟ページに最新情報掲載 適宜更新中) ○被告側準備書面と原告側の見解との対照形式論評 3 被告側第3回準備書面の分析 岡山地裁へ提出された公文書中にみる 被告 : 「森永ひ素ミルク中毒の被害者を守る会」 の驚くべき思考方法。 批判意見を提示する重症者の親を、公式・露骨に 「敵」 扱い。 裁判での係争より、見せしめを優先するかのようなプロパガンダ文書。 4 被告側第4回準備書面の分析 5. 被告側第6回準備書面の分析(被告が「ひかり協会」を褒め称える) 10 告発・報道・学問研究の自由は、不当な人身攻撃で制限されてもよいか? ○「ひかり協会職員による暴言の数かず」 被害者家族(岡山地裁提出証拠甲第44号証) ○「被害者家族への行動監視記録」被害者家族入手(岡山地裁提出証拠甲第45号証) ■能瀬訴訟の証拠を裏付ける弁護士会・人権擁護委員会への 救済申し立て事件 ○「被害者家族への行動監視記録を人権擁護委員会へ提出する被害者家族」報道記録 ○「異なる意見は許さないと公言する「被害者団体」上層部のコメント」報道記録 ■別サイト 被害者の声 ○「ひかり協会の救済事業監視塔」重症被害者家族が独自に調査した実態告発データ ■資料館 関係 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ご案内リーフレット」pdf版 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件資料館 ご案内リーフレット」JPEG版 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館 オープン 報道記事」 新聞各社7枚 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館 オープン 報道記事」 毎日新聞 全国版 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館 オープン 山陽新聞 動画ニュース」 2010.8.24 ○「森永ヒ素ミルク中毒事件 資料館1周年 山陽新聞 動画ニュース」 2011.8.29 ■関連編 ○「3.11原発震災 産業公害の過ちを繰り返すな」pdf:2.38MB サイト容量の関係で一時削除 該当頁からご覧ください。 ・ ・ 続編準備中。 |
事件の概要は、以下の文献、及び当サイトの学術論文アーカイブからも、ご覧頂けます。
↓現在の問題点にまで踏み込んだ能瀬英太郎氏のレポート
↓能瀬レポート 英語版 (Nose Report)
表向き「公正中立」を偽装して登場した「第三者委員会」が、被害者を無視して
勝手に作った不正な「診断基準」。その文中に使われた「原病」という表現に
ついての解説つき。↓
能瀬レポート日英対訳版
まだ解決を見ない日本の戦後初の産業公害 PDF:136KB
(著作権Free: 英語教育の教材等ご自由にコピーしてお使い下さい。)
(日本における第三者委員会方式は森永事件以降、常用され、水俣病でも被害の隠蔽に活用されるようになるという要注意なもの。)
↓救済システムでの問題発生を学術的視点からすでに予期している秀逸な論文。
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