(since 2009/4)(更新 2012/02/11)
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TNO2:情報処理試験 受験ガイド
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[ITパスポート-概要]
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情報処理技術者試験における、
ITパスポートの、
出題と想定される受験者。
英名「Information Technology Passport Examination」
©Copyright 2009,2011,2012 小野智章(小野情報設計)
無断転載を禁止します。
ITパスポート試験のCBT(コンピュータ上での試験)が、実施されます。
CBTに伴い、日時・会場選択の自由度が増し、受験当日に結果が判ります。
- CBT開始
ITパスポート試験のCBTは、
平成23年11月25日(金)に開始します。
詳細公開と受験申込開始は、10月27日(木)正午です。
受験会場と日時は、申込可能な範囲で、ある程度は選択可能です。
現時点での試験形態の予想は、「本試験」の項をご覧下さい。
- ペーパー試験の扱い
平成23年秋(10月)は、ペーパー試験で実施されました。
CBT化以降、ITパスポートの通常のペーパー試験は無くなりました。
点字や肢体不自由者等のための特別措置としてのペーパー試験は、残ります。
ただし、他の区分と同じ、年二回のみです。
- CBT端末操作方法
試験センターで公開されています。
当日慌てない様に、あらかじめ、確認しておいた方が良いでしょう。
- 疑似体験用ソフトウェア
ITパスポートCBTの疑似体験用ソフトウェアが公開されています。
背景色、文字色、表示倍率(、白黒反転)を変更出来るので、
試験問題の表示が見やすくなる設定を、
受験までに確認しておくと良い様です。
Windows XP以降専用で、
試験に使用されるCBTソフトの操作方法の体験のみが可能です。
試験センター「疑似体験用ソフトウェア」
- リハーサル試験
ITパスポートCBTのリハーサル試験が、行われました。
無料ですが、CBTがどの様な試験になるかの、体験のみです。
リハーサルは、会場施設での運用体制の確認・実証も兼ねていた様です。
学校、コンピュータ・スクール等が、会場になっていました。
会場毎の定員があり、先着順で申込を受付けていました。
会場毎に実施日・開始時間が異なります。
受験会場と日時は、申込可能な範囲で、ある程度は選択可能です。
- 第2回リハーサル試験
ITパスポートCBTのリハーサル試験が、全国各地20箇所程度で実施されました。
第1回より、会場数が減っています。
震災で第1回に十分な実施が出来なかったことや、体制の再検証のために、実施されます。
実施期間:平成23年6月22日(水)〜8月21日(日)
申込受付期間:6月17日(金)12:00〜8月20日(土)12:00
試験センター「リハーサル試験」
- 第1回リハーサル試験
ITパスポートCBTのリハーサル試験が、全国各地100箇所程度で実施されました。
これまでのペーパ試験より会場都市が多かったです。
実施期間:平成23年1月17日(月)〜3月27日(日)
申込受付期間:12月21日(火)12:00〜12月28日(火)18:00と、
1月4日(火)12:00〜3月26日(土)12:00
- 本試験
- 開始
平成23年11月25日(金)に開始しました。
- 申込開始
詳細公開と受験申込開始は、10月27日(木)正午でした。
開始後は、期限なく、随時受付けます。
受験会場と日時は、申込可能な範囲で、ある程度は選択可能です。
- 申込
期限なく、随時受付けます。
- 会場
全国各地の、
少なくとも100箇所程度のリハーサル試験と同じ会場では、
実施される様です。
学校、コンピュータ・スクール、職業訓練センター等の施設を、
借りて実施します。
多くの会場は常設会場ではない様ですが、
同じ実施会場で反復開催される様です。
室内には、不正防止のための、監視カメラが設置される模様。
(試験監督員は、居る。)
一部の会場では、車椅子で受験出来る様です。
逆に言えば、施設の都合上、車椅子不可の会場が殆どです。
- 実施日
会場によって異なります。
週末実施の会場が多い様です。
少なくとも、どの会場でも、月1回は開催されます。
大都市の会場では、週に数回(5回?)、開催される場合もあります。
- 実施時間帯
3つの時間帯(午前・午後・夕方)がありますが、
会場、実施日によって、可能な時間帯が異なります。
ペーパ試験と同じ、165分連続となると思われます。
(途中終了、可能。)
任意の時間帯ではありません。
特定の時間帯が指定されます。
ただし、同じ日に、3回(3つの時間帯で)、
開催される場合もあります。
- 受験手数料
他の区分の試験と同様、5,100円(消費税込み)です。
クレジット・カード、コンビニで支払い出来ますが、
それぞれの対応業者と払込方法は確認して下さい。
又、コンビニ支払いでは、払込手数料が必要です。
新たに、「バウチャー」という電子的な前売りチケットでの支払いが
出来る様になりました。
指定された金融機関の口座に入金することで「バウチャー」を購入しておき、
その「バウチャー」を消費することで受験料を支払います。
複数枚の購入が可能なので、
学校・企業等のグループ申込にも使われる様です。
- 利用者IDの登録
初めに利用者IDを登録する必要があります。
1度登録すれば、以後、何度受験しても有効です。
利用者自身の情報を登録してください。
受験申込〜受験の期間以外は、変更出来ます。
- バウチャーの用意
受験料をバウチャーで支払う場合のみ、
事前にバウチャーを購入しておく必要があります。
- 受験申込
実際の受験の前日までに、
会場、実施日、時間帯を指定します。
又、1週間前までなら、変更も可能の様です。
コンビニ支払いでは、
申込日の5日後から申込の3ヵ月後までが、受験可能期間です。
支払い確認が出来なかった場合は、申込みは無効になります。
クレジット・カードとバウチャーでの午前中申込では、
申込日の翌日から申込の3ヵ月後までが、受験可能期間です。
クレジット・カードとバウチャーでの午後申込では、
申込日の翌々日から申込の3ヵ月後までが、受験可能期間です。
- 確認票の印刷
ダウンロード後、印刷して下さい。
(ITパスポート試験トップページからログイン。
メニューで、
「受験関連メニュー」→「受験申込内容の確認・変更」→「確認票ダウンロード」と進む。)
印刷出来ない場合は、
受験番号、利用者ID、確認コードを、3つともメモして残して下さい。
確認票の余白及び裏面には、何も記入・印刷しないで下さい。
余分があると、不正受験とみなされそうです。
(受験受付でメモとして申出れば、
自分で専用用紙に転記するだけで済むかも。)
- 受験手数料の支払い
コンビニ支払い以外では、申込と同時に、受験料支払いが確定します。
コンビニ支払いの期限は、
申込日申込日を含めて3日目の23:59までです。
払込作業の途中で締切られない様に、早めに手続きしましょう。
支払い確認が出来なかった場合は、申込みは無効になります。
「受験ガイド[その他の準備]」、
「受験ガイド[受験当日]」も参考にして下さい。
- 持って行くもの
- 本人確認書類
受験受付に必要です。
- 申込の確認票(或いはそのメモ)
受験受付に必要です。
「確認票のメモ」の内容は
受験に必要な受験番号、利用者ID、確認コードで、
会場受付で自分で専用用紙に転記します。
- カバン
机上に置けないものを入れます。
- 受験受付
受験直前に、会場での受付が必要です。
受付開始と開場は、試験開始時間の30分前からです。
遅刻しても受付けますが、試験終了時刻は変わりません。
- 所持品
机上に置けるもの以外は、
カバンに入れてロッカーに預ける。
(会場によっては、カバンを足元に置く様、指示される。)
携帯電話等もアラーム停止の上、同様。
- 机上に置けるもの
確認票、受験者注意説明書
時計(従来試験と同様、携帯電話等は不可で、アラーム停止の筈)
ハンカチ、ティッシュ、目薬
この他、会場が用意した備品(メモ用紙、シャープペンシル)
- 問題
実際の試験は、一人づつ、別の問題が出題されます。
受験者の学習の便宜のため、
年2回、問題サンプルが公開されます。
- 計算用紙
試験問題持出しの防止対策か、
会場備付のメモ用紙、シャープ・ペンシルを使用します。
持帰り出来ません。
(リハーサル試験では、ホワイト・ボードを使っていたらしいです。)
筆記具も所持品は使えません。
- パソコン
会場に設置されたパソコンを使用します。
その他のマウス等の機器も、会場のものを使用します。
(私物は使用出来ない。)
試験開始前に、端末でのログインが必要です。
又、受験条件への同意操作が必要です。
操作ミスで、ログイン出来ずにロックされた場合は、
試験監督員に手を挙げて合図をし、その指示に従います。
試験前は時刻、試験中は残時間が表示されます。
問題表示を見やすくするために、
背景色、文字色、表示倍率(、白黒反転)を変更出来ます。
(受験までに、前述の疑似体験用ソフトウェアで確認しておくと良い様です。)
会場既設のパソコンを利用する可能性が高そうです。
(体験用ソフトの動作条件からは、Windows機と推測されます。
任意のパソコンで受験出来るためには、
Linuxを改造した独自OSをCD-ROMから起動するかと、思っていたのですが。)
- 判定
IRT(項目応答理論)によって評価し、
1000点満点の評価点が600点以上で合格。
- 結果
早く回答が完了すれば、途中終了も可能です。
試験直後に、採点結果がパソコン上に表示されます。
自分で合否判断が出来ますが、
一応、合否の確定ではありません。
受験数時間後には、試験センターのサイトで、
試験結果レポートがダウンロード出来ます。
合格発表は試験実施月の翌々月上旬ということですが、
少し早まる様です。
合格者の受験番号を情報処理技術者を、試験センターのサイトに掲載します。
合格証書の発送時期は、合格発表後、当サイトに掲載されます。
合否判断は受験直後に受験パソコン上に出ますが、
一応、合否の確定ではありません。
- 合格発表日
概ね、受験月の翌月です。
(当初は下旬。少しづつ、上旬へ移行するものと予想されます。)
試験センターのサイト上に、
合格者受験番号一覧が掲載されます。
後日、官報にも掲載されます。
- 合格証書発送日
概ね、受験月の翌々月です。
(当初は下旬。少しづつ、上旬へ移行するものと予想されます。)
- 合格証明書
合格発表後に合格者が申請すれば、
手数料1通700円(平成24年2月時点)で発行されます。
詳しくは、試験センターのサイトで。
初級シスアドは平成21年春の実施で終了しました。
初級シスアドは平成20年秋で終了し、
平成21年春以降、後継資格であるITパスポート試験へ移行する計画でした。
しかし平成21年春は、
初級シスアドとITパスポート試験の両方が実施されました。
(初級シスアドは、平成21年春が最後。)
合格率は、
CBT化後6回分の平均で53%。
平成24年12月の合格率は41.9%。
合格率低下の原因は、
受験が容易になって勉強不十分で受験する人が増えたか、
不合格者の再受験の様です。
平成21年春の正解率は、合計も各分野も、6〜7割程度。
社会人の合格率が80%程度、学生の合格率が50%程度。
就職対策か、学生の受験者が多かった様です。
ITパスポート試験は、
技術者だけではなく、
一般の職業人としての、IT基礎知識の習得を認定します。
各人材類型の共通キャリア・スキルフレームワーク レベル1の、
共通の試験となります。
初級シスアドには、レベル1とレベル2の一部が含まれていました。
ITパスポート試験は、
初級シスアドの内のレベル1相当部分(主要部分)で、
初級シスアドより、若干レベルを下げる様です。
ただし、アルゴリズムやコンピュータ基礎理論が追加されます。
又、初級シスアドからあった経営管理や業務の知識も、
問われます。
初級シスアド
┌──────┐
┏┿━━━━━━┿━━┓
┃│ │ ┃
レベル1┃│ │ ┃ITパスポート
┃│ │ ┃
┗┿━━━━━━┿━━┛
レベル2 │ │
└──────┘
従来の「基本情報技術者」は、
「開発」担当者と「基礎知識」保有者の2つの性格を与えられていました。
一方「初級シスアド」は、
「IT基礎知識」を保有したシステム利用者や入門者の性格を
与えられていました。
この複合構造は、矛盾とは言わないまでも、
受験者の区分選択を迷わせていました。
新制度移行は、これを解消するためのものと考えられます。
情報/ITの共通「基礎知識」の保有者は、
「基本情報技術者」と「ITパスポート」で問われます。
「基本情報技術者」は、
開発者や利用者共通の知識である、
レベル2の情報処理「基礎知識」保有者になります。
「初級シスアド」の後継資格である「ITパスポート」は、
レベル1の初級者としての「IT基礎知識」保有者になります。
合格証書に総得点や分野別得点が記載されることから、
合格者がより高得点を目指して、
反復して受験することを想定している様です。
- 試験時間
165分連続(9:30〜12:15)
(CBTでは、試験時間帯は、会場・受験日等毎に異なります。)
- 出題形式
多肢選択式(四肢択一)
- 小問題
一問一答の、
初級シスアドの午前の様な形式。
主に、知識や常識を問う。
- 中問題
問題中で設定した状況や課題について4つの設問に答える、
初級シスアドの午後の様な形式。
課題を解決するための、応用力や実践力を問う。
- 出題数
- 問題形式別出題数
小問題:88設問(初級シスアドの午前の様な形式)
中問題:3問×4設問(初級シスアドの午後の様な形式)
- 分野別出題数
経営全般(ストラテジ系):35設問
IT管理(マネジメント系):25設問
IT技術(テクノロジ系) :40設問
- 計100設問
- 合格基準
ストラテジー、マネージメント、テクノロジの全てで30%以上。
かつ、合計で60%以上。
- 成績照会
インターネットで、成績照会が可能です。
総合得点の他、
ストラテジー、マネージメント、テクノロジ別の得点も、
参照出来ると思われます。
- 合格証書記載
合格であること
総合得点
ストラテジー、マネージメント、テクノロジ別の得点
センター発表とスキル標準の概要を、
独自の解釈で平易な表現に言い換えたものです。
多少の逸脱があると思いますので、
厳密には「願書付属の案内書」と「試験センター」を見てください。
合格には、ここまでの能力や経験の全部は無くても、OKです。
-
- 情報技術について、
一般的な職業人が備えておくべき基礎知識を持つ者
- 業務として情報技術に関わる者
開発者と利用者の両方
-
- 情報機器やシステムの把握とその活用
- 業務に関する理解とその問題の解決
- 情報収集・情報活用の、安全な実施
- 上司や専門家の指導の下での、業務分析やシステム構築支援
-
- 情報機器やシステムの利用に必要な、
システムやネットワークに関する知識
- 担当業務の理解に必要な、企業活動や業務の知識
- 担当業務の問題解決に必要な、
問題分析及び問題解決手法に関する知識
- 業務の分析やシステム化の支援に必要な、
情報システムの開発・運用に関する知識
-
- 情報機器やシステム等の、オフィス・ツールの活用
- 担当業務の問題解決に必要な、
システム的な考え方や論理的な思考
- 安全な情報活用に必要な、
情報セキュリティに関する法規や規定に従った活動
交付申請の受付は、平成23年12月28日(水)で終了。
合格者の内の希望者に対して、
携帯出来る「ITパスポート」と称する写真入りカードが、
有料にて交付されていました。
記念品とのことで、合格証書の代わりには出来ません。
質問・ご意見等、お待ちしております。
小野智章(小野情報設計)
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