岡山と広島の県境を跨いで流れる高屋川に面する、豊かな自然の風景に白壁と焼杉板の黒壁が調和して、古き良き昔のどこか懐かしい雰囲気を感じられる、施主さんのお好きな『古民家風』の住宅です。

Ko邸2013 木造2階建て
1階床面積 87.74u 2階床面積 34.21u
延床面積 121.95u (36.88坪) 地図 井原 古民家風の家
図面1F平面図, 2F平面図

軒裏や垂木、バルコニーの手摺格子等の外部の木部から室内の柱、梁、造作家具や建具に至るまで、木部の塗装には日本古来の柿渋を塗り、いつまでも愛着の持てる落ち着いた空間のある住宅です。
ポーチの床は豆砂利洗出しで仕上げ、中央には施主様が持たれていた陶器の破片を思い出に埋め込んでデザインしています。

玄関ホールからリビングへ入ると、化粧梁や丸太の見える開放的でゆとりを感じる天井の高い吹抜になっています。
和室の建具は、襖でなく伝統的な『和』の建具『舞良戸(まいらど)』をデザイン。
室内の床は岡山県産材の桧のフローリングにも柿渋を塗り、仕上げに天然エコワックスを塗っています。
天然エコワックスは赤ちゃんが舐めても大丈夫なくらい安全なワックスで、全て天然素材を混合して撥水性、耐久性があります。
キッチンのカウンターは松の厚板で、家族そろって食事や団欒がはずむ広いダイニングテーブルを造作しました。キッチンの壁にはカラフルな色のガラスモザイクタイルを貼っています。
階段の下には手洗いコーナーを設け、天板のタイルは備前焼作家の手づくりタイルを貼りました。

空間、デザイン、素材と施主さんの夢であった「こだわり」が実現した住宅です。出会いから土地探しのアドバイスと完成まで数年かかりましたが、大変ご満足頂きました。
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