当事務所に依頼を考えている方からのご質問をまとめました。



1. 設計料はいくらぐらいですか?

設計料は住宅の計画をしたり、具体的に図面を書いたりする設計料と、工事が正しく行われているか検査する監理料からなり、設計監理料とも言います。
設計監理料は建築設計事務所によって異なりますが、一般的な住宅の場合、多くの建築設計事務所は工事金額に対して10%ぐらいを設計・監理料とされています。私の事務所の設計監理料、お支払い時期については「設計費用について」をご覧ください。
私の事務所にての住まいの相談は無料です。これまでの住宅の作品アルバムをご覧になりながら、私たちの「住まいに対する考え方」を説明します。
度かのご相談の後、敷地調査や建築基準法のチェックを行い、ご希望の住まいについてお伺いして最初のプランを提案します。ご相談ののち平面、外観などラフプランの作成は無料にて提案いたします。提案したラフプランをお気に入りになり、さらに具体的に住宅の基本計画を依頼される段階に着手金(10万円)をいただいています。 基本計画の段階で、どうも相性が悪いとか、やむおえない事情により計画 を中止する場合は調査・プラン制作費として着手金内にて精算します。
その後、基本計画のプランがまとまると正式に設計監理契約を結びます。設計監理料の支払いは、基本設計完了時(プラン決定時)に4分の1、実施設計完了時に2分の1、工事完了時に残り4分の1(工事期間中2回に分けます)を頂いています。着手金は設計監理契約時に設計料の一部に充てます。
詳しくは、ご訪問時にご説明します。

2. 設計事務所に依頼すると住宅建設費が高くつくのでは?

ローコストを宣伝するハウスメーカーもあります。しかし、はじめの訪問時に聞いた「坪価格」はどこまで入っているのか?床面積はどこまでか?基準仕上げや機器類は何か?により具体的になると、別途工事を加味し希望を取入れると建設費は大きく変わります。 「坪25万円」の宣伝は、あくまで「始まりの坪価格」になります。
内装の仕上の変更、設備機器類の変更やコンセントの追加、規格外の仕様に変更していくとどんどんコストアップしていきます。工事中の変更を薦めて利益確保を考えているメーカーもあるようです。
住宅展示場に訪れてご覧になるモデル住宅は、家具や作付けなど豪華装備で、部屋も広く、現実の住まいとはかけ離れています。
モデルハウスの成功は売り上げに大きく影響するので、企画や設計にたいする人件費はお金をかけます。また、手がける職人さんの腕も上級者が施行します。大手のハウスメーカーの多くは「坪50万円から」と話されますが、こちらも「始まりの坪価格」になります。
私の事務所に依頼される方の中にも、一度建設会社やハウスメーカーとの契約直前まで進み、価格面や住まいに対するご希望から、当事務所にて設計依頼された方も多いです。
建設会社やハウスメーカーに聞くと、「設計事務所に依頼すると無駄なデザインで高くつきます。設計料が一割もかかり無駄ですよ」とよく言われてしまいます。
設計に着手する前に総予算をお聞きし、全体のバランスを考えて設計し、A2サイズで 30枚ぐらい図面を作成するので、正確な見積が可能になります。また、建設会社の選定に当り、数社から見積を出してもらい価格面、図面と見積の価格・数量の照合を確認して、施行会社を相談して決めます。
住宅を安く実現させたい方には、質がよく価格の安い使用材や工法の厳選、間取りや外観の簡素化、将来施行可能部の検討などにより、ローコスト化もはかれます。
まずは、私たち建築家にお気軽に相談下さい。

3. 設計事務所に依頼するメリットは何ですか?

設計事務所に依頼した場合、依頼主のご要望を聞き、総合的に判断して、工法や材料を決めます。
たとえば、アトピーやシックハウスなどの健康被害の可能性のある方には、材料選びや症状のアドバイスを提案します。
建設業者決定は、通常3社程度の会社から相見積を取り、見積内容をチェックし、、お客様と会社訪問をして適正価格(通常最も安いところ)の工務店と立会いの元工事請負契約を結びます。
設計事務所に依頼された場合、私たち専門家がお客様の立場になり、工務店と打合せをしたり、使用材や工法の検査・確認をしたり、工事工程の進行の確認をします。最初の出会いから建物竣工まで、お客様と相談しながら進めますので、要望が工務店に正しく伝わり、安心して納得のできる「住まいづくり」が進められます。

4. 住宅改修工事(リフォーム)も相談できますか?

今お住いの住宅の改修について、工事の大きさ、古さを問わず相談にのります。最近は住宅のリフォーム・増改修をご希望される方も多いです。
若い時に建てた住宅を、定年を機に全面的にリフォームしたい。
中古住宅を購入して、今の時代にマッチした住宅に改修したい。
親と同居して二世帯住宅にしたい。など最近は増えました。お気軽に相談ください。 

5. 住宅以外の建築の設計についても相談できますか?

当事務所は日頃から住宅以外の建築も設計監理業務をしていますので、商業店舗・医院・集合住宅・事務所ビルなどもお気軽にご相談下さい。

6. 岡山県以外の県でも設計監理していただけますか?

もちろん、岡山県以外の地域でも設計活動いたします。最近では香川県さぬき市にお住まいのお客さんの住宅を設計監理しました。
また、県外にお住いで、岡山に住宅を建てられた方もいます。

7. 知り合いの建設会社で住宅を建てなければならないが、設計監理してもらえますか?

その建設会社の施工技術に問題か゛ない限り、設計監理いたします。また、購入する土地に建設会社の建築条件がある場合も対応しています。

8. 住宅メーカーで契約しようと考えていますが、訊ねたいことがあるので相談できますか?

できればメールでお問い合わせしていただければありがたいです。住まいについて、中立の立場でお答えいたします。

9. 現在、建設会社と住宅の工事契約をするつもりだが、施工レベルが心配なので工事監理だけでもしてもらえますか?

私たち建築家はできれば、自分で設計し監理をしたいと思います。
最近は、住宅建設に対して、こうしたニーズも増えてきました。まず始めに、契約をされる建設会社が設計事務所が監理検査にかかわることについて、可能かどうか了解をもらってください。私たち建築家が監理し、施工不備を指摘されれば手直ししていただけなければ意味がありません。施工に自信のある会社なら了承すると思います。
もし、いやがるようなら工事契約を考え直した方が良いと思います。このように施工会社の了解が得られれば、施主さんの立場に変わって監理を受けれます。監理料は建設場所の距離、建物の規模、構造、監理回数により異なるので、ご相談下さい。

10. 住宅ブランの作成のみでも相談できますか?

間取りプランを「住まいづくりの会ー無料相談室」にお持ちいただければ、アドバイスをいたします。
住宅の図面作成がともないますと、別途図面作成代や計画代が必要になります。私たち建築家は、お客様の住宅の完成まで、設計監理を行いたいと思いますが、住宅プラン作成のみのご依頼の費用等については、お問い合わせ下さい。

11. OMソーラーやパッシブソーラーハウスの設計についても相談できますか?

日頃から、自然素材、省エネルギー、健康材料、シルバー対応などの研修・勉強会を重ね研鑚していますので対応できます。

12. 設計が完成後、工事をしてもらう建設会社を知らないが、紹介をしてもらえるのですか?

工事の内容により、適切な工務店を数社推薦いたしますが、こちらで一方的に特定の建設会社をお勧めすることはありません。
工務店の特色、実績、業務内容などをご説明して、お客様にご相談して決めます。
工事契約前には、建設会社を訪問したり、施工例を見ていただいたりして決めます。

13. 設計監理料にはどこまで入っていますか?

設計監理料は申請にいたる行政機関への事前調査、基本計画図の作成、実施設計図面の作成、使用材や機器類・業者の選定、確認申請手続き及び、現場監理などが入ります。
一般的に別途費用になるのが、地盤の調査費 3−4万円、審査機関の確認申請手数料 1.4-1.9万円、中間検査申請手数料1.6-2.2万円、完了検査手数料1.5−2万円(広さにより変わります)、浄化槽設置申請関係、登記費用、保険費用などがあります。

14. 住宅メーカーでは設計料が無料と言われたが、設計料を払って住宅を建てるべきでしょうか?

住宅の施工費は高額なので、設計監理料の10%があれば、もっと良い設備に出来そうに感じます。でも、住宅メーカーでも住宅を設計するのに多少でも(少ない枚数の図面では工事契約内容が図示されていませんが)図面は必要で、見積上計上されてなくても、設計にかかる人件費や経費、外注費はかかっています。
住宅を建てる場合、どんな住宅でも確認申請の申請業務などの費用は必要です。自社内に設計担当者がいる場合は人件費もかかります。多くの建設会社は図面作成や申請に外注依頼(建築設計事務所)することもあり、実際は費用がかかっています。
建設会社やハウスメーカーでは営業マンがいる場合、人件費や本社の会社経費もかかります。 これらは見積書に計上はされていないが、当然どこかにそうした費用が含まれているのが実状です
建設省の指導では、建設会社もお客さんと設計・監理契約しなければならない(金額提示しなければいけない)としていますが、多くは見積もりに計上していないか、少なく記入していることが多いです(施主さんに値引きさせられることが多いから)。こうしたことから、設計料分程度はどこかに計上されています。
今は、マンションの耐震偽装や住宅の施工トラブルの増加により、設計監理契約の締結が義務化されています。
設計契約金額や設計図面の内容を管理建築士が説明する必要があります。 住宅設計の経験豊富な建築家にご希望の住宅を設計をしてもらい、お客さんの立場になって、しっかり工事を監理してもらった方がお得ではないでしょうか。

15. 敷地や建物を見てもらって、アドバイスしてほしい。

事前に電話・メール・郵便にて内容をお聞かせください、後日 日程を調整して訪問します。(土地購入・その土地に建築できるか・リフォームか新築か・中古住宅を購入するか悩んでいる等、関係省庁・法務局にて調査が必要な場合は別途費用が発生します)
基本料金 半日 2万円 1日 3万円
ただし、当事務所で設計監理する可能性がある場合は無料です。

16. 工務店の設計施工で住宅を建てるが工事が心配なので、建築家に監理をしてもらいたい。

原則として請負建設会社の了承が得られれば、お受けできます。
なお、遠方での監理業務や図面作成は別途となります。

当事務所監理チェックシートにて監理する場合
現場回数合計15回程度1回半日程度報告書作成共50万円程度
同上の主要ポイントのみ監理する場合
現場回数10回1回半日程度報告書作成共30万円程度

17. 住宅の仕上げの段階なのでコーディネートしてもらいたい。

現場に半日訪問後、外壁の色等外装材の選定やクロス他内装材の選定、照明器具等の選定等
 ・・・ 10万円程度になります。

18. 長期優良住宅に対応した住宅、性能表示、住宅エコポイント、フラット35、省エネ住宅の申請ができますか?

こうしたご希望の住宅への対応、申請業務も行ないます。住宅の計画に制限がある場合もあるので、住宅の計画時から相談を受けます。こうした計画に伴う設計費用は「設計費用について」をご覧下さい。