かつての私たちの身近な住宅を再現した、なつかしい日本の原風景がここにあります。
人・環境・素材とのよりよい関係が生みだした馴染み深い空間を味わう、少し贅沢な日常。
住まい手が、この住宅に望んだことは健康へのこだわりでした。
そして、本来あるべき住まいづくりの原点を求めていくと、私たちがかつて慣れ親しんだ、昔ながらの住まいにたどり着きました。
無垢の木、土、紙、昔なつかしい工法と「どこにもあった あたりまえの住まい」です。

Mi邸2004 木造平屋建て
1階床面積 - 2階床面積 -
延床面積 66.00u(19.96坪) 地図 -
図面平面図1, 平面図2

Miさんは結婚を機に新築のコーポに入居されました。そこで突然 体中に湿疹が出て医者に見てもらったところ新築建物から発する化学物質による「シックハウス症候群」の疑いがあると言われたそうです。

医師のアドバイスにより、新築コーポから古い住宅に移られたそうですが、いっそう湿疹が出たそうです。その住宅は水廻りがリフォームされていたようで、改修部のシロアリ駆除他新建材から有害物質が出ていたと後から推測。どうしても引越しした住宅のも住めず、夫婦別居して築100年ぐらいなる実家の古い家に引越しすると、湿疹の症状は治まったそうです。

そこで、夫婦で一緒に暮らせる家づくりが始まりました。ホームページから私の事務所の自然素材にこだわる住宅が目に止まり、完成見学会に来られ「これなら住めそう」と思い家づくりの相談を受けました。

まず、有害物質のすくない土地探しから・・田舎を探しましたが、近くに田畑があると季節により農薬を撒かれるので難航、土地探しに数年かかりました。その間、どんな住宅が良いのか?どんな材料が良いのか?どんな工法が良いのか?相談しました。

・ 限りなく建材には化学物質のありそうな建材は使用しない
・ 健康リスクを避けるため、昔の家づくりを踏襲する
・ 木組の構法も伝統工法を採用する
・ 予算を下げるため、ローコスト シンプルな間取りとする



「田舎づくりの家」

・ シックハウス対策を完璧にし、健康な住まい
・ 岡山の木や自然素材にこだわる
・ 職人の知恵と技を生かした渡りアゴの伝統木組 構法の再現
・ シンプルな間取りとライフスタイル
内部は木と土壁に囲まれた空間です。余計なものはいっさいないけれども、自然素材の味わいのある表情と、それらの持っている独特の木の力が、豊かな空間をつくりだしています。

この住宅は「伝統的構法」、つまり「木組み構法」の家です。構造材はプレカットではなく大工さんによる手刻みです。昔ながらの棟梁の技と知恵が詰まった家です。
柱や土台には桧を、梁・桁には天然乾燥の地松を使っています。垂木にも地松を使っています。
施工は住宅雑誌「チルチンびと」の「地域主義工務店」の会の工務店さんが担当しました。
施主さん、工務店さん、そして私たち設計事務所がこだわりを持ってつくりあげた住宅です。

「田舎づくりの家」の壁は、最近では珍しくなった土壁です。小舞竹を組み、職人さんがシュロ縄で編んでいきました。昔から使われてきた自然の材料に、職人さんの知恵と技を生かして、命をふき込んでいきました。
肩ひじはらずに自然とともに暮らしていくことができる。そんな住まいです。

完成見学会ではこんな方々に見ていただきました。
・ 無垢の木が好きな方
・ 完璧な健康住宅にこだわる方
・ 田舎暮らしをこよなく愛する方
・ 田舎の民家にあこがれる方
・ 小さな住宅をさがしている方
・ 老後の住まいをさがしている方