木組プレカット

今日は土台・柱や梁の構造材の施工図の打ち合わせに、倉敷のクラモクさんに行きました。かつては木材は大工さんが鋸やノミやカンナを使って、人力で加工(手刻み)していました。今はほとんどの木造住宅がオートメーションの機械で加工(プレカット加工)します。



普通の木造住宅をプレカット加工には、2日間もあれば加工してしまいますが、加工に先立ち加工機に入力する図面を制作する必要があります。この図面制作時間が結構かかります。材木屋さんで打ち合わせ前に、加工図を送ってもらい設計図面と細部にわたりチェックします。

  • 土台・梁・柱・母屋等の位置、寸法、材種
  • 梁材の架け方と納まり、レベル差
  • カンナ仕上材の位置
  • 使用金物の確認

など多岐にわたります。

設計事務所やによって、木材構造図を書いてない事務所もあります。
建設会社の設計施工の住宅は、ほとんど構造図書いてないでしょう。
なぜ設計者が作図してないことが多いか?
いくらの大きさの梁にして良いか分からない、梁の架け方を知らない、めんどくさい。などです。だから、プレカットの打ち合わせ行かない方が多いです。

そこで、木材屋さんのプレカットのデータを入力する方にすべて任せてします。中にはローコスト追求?のあまりか、梁サイズが細い住宅を見かける時もあります。若い設計士が下手に構造図(伏図・・フセズと言います)を書かれると、経験がないため架構がおかしい場合もあります。・・要注意

棟上してから構造の手直しは出来ないので、加工前の打ち合わせは大切です。
かならず材木店またはプレカット会社に出向いて行き、打ち合わせを行います。あわせて工場検査をします。最近は施主さんも見学に、同行される場合あります。

加工は一度木材が流れると、流れ作業のオートメーションで一気に加工されます。最新の工作機械の場合、納まり方や使用金物にこちらの要求に答えられない場合あります。登梁や松の丸太は大工さんが手で加工します。

この丸太は化粧で室内に見える丸太梁です。丸太代は角材より安いのですが、大工さんが手で加工する手間がかかります。




ポイント
 プレカット加工図は、将来リフォームするとき役立ちます。
 図面もらって下さい。
 監督さん、設計士に不安な場合同行して下さい。