森永ミルク中毒被害者弁護団への巨額な支払い証明発見される。40年ぶりに提示される疑義
2013.5.3 憲法記念日 開設
【歴史資料】被害者弁護団への抗議文並びに要請文 PDF:559KB
(1973年6月19日)
「中坊フィーバー」
に関して。
ある友人への手紙

2013.5.12 岡崎久弥
友人Aへの手紙
 (ある特定の)弁護士のおかげで被害者が救われたのではありません。森永事件では患者団体の熾烈な闘いの歴史がありますが、その教訓が歴史的に継承されていない事のほうが問題です。確かに彼が森永ミルク中毒被害者弁護団の団長で、当時、被害者側に立ったことに関しては、他の無数の弁護士と同等のレベルで敬意を払います。彼個人の生活も素晴らしく潤いに富む人生であったでしょう。彼の人格に関しては知りませんし、それを問題にするつもりも全くありません。他の案件で彼が活躍し感謝されているとしても、それは他の無数の弁護士がそうであるように、そうだろうと思うだけです。
 私は森永ヒ素ミルク中毒事件に限定した彼の社会的言動を問題にしているのです。メディアは公私両方を取り上げて激賞したり、落としたりを平然としますが…そのような手法は、謀略に利用される極めて危険な水域に入っていると指摘しておきます。
 私は他人の私的領域には一切言及しませんし、問題にすべきだとも思いません。
 但し、当時の弁護団内部で、この問題を私的な手柄にしようとする一部の露骨な動きが存在した事には、厳しい批判があります。(左上PDF一例

 繰り返しますが、もちろん案件によって、彼に全面的に頼った住民運動があったとして、その運動が彼に感謝する事に関しては、何も申し上げるつもりはありません。
 だが、少なくとも森永ヒ素ミルク中毒事件に関しては、彼は晩年、少々自慢話が過ぎたと見る方々がいるのも事実です。巨大で決定的貢献をしてくださった市民団体を「新左翼団体」だと、大きな嘘を書いたり、「被害者団体(守る会)は事件後14年目に発足した」旨のこと(これは、効果として、おぞましい文脈を生み出します)を書いたり、一見、事実誤認に見える内容も、複数の書籍や媒体に分散されたパズルを再構成すると、世間にどんな印象を残し、どんな風評を形成するか、おのずと明らかであります。そのあたりの詳説は、他の研究諸氏にお任せします。
 が、彼が「被害者は加害企業によくしてもらってそれなりに感謝しているという」旨の内容を長期間に渡って世間に流されたことは非常に大きな問題です。これは、被害者家族の感情を逆撫でする言動です。これが、社会に植えつけた最大の「印象・効果」であると私は考えています。

 中坊さんの著作は、事件史を知らない方が読むと、エピソードがふんだんに散りばめられて大変感動的な物語に仕上がってますね。 私は、それを何冊か読んで、弁護士としては彼は大変優秀かも知れないが、公害問題の本質は理解されていなかったんだな、と静かに感じました。歴史の渦中で過ごしてきた被害者家族からすると強烈に違和感のある記述がめだちます。

 乳幼児が大量に毒殺され、万に及ぶ被害者をだし、数十年にわたる残酷な弾圧を行った加害企業から、金を爪の先ほど支給されているからといって、加害企業に感謝する被害者がどこにいるでしょう。加害企業を恨んでも恨みきれないほどの気持ちと、ミルクを飲ませた自分への自責の念、一方で、恨みの想念自体が苦しみとなり、だからこそ、親は自分のせいにして感情を抑えようとするが、それでも恨みは忘れらぬという、えもいわれぬ感情の相克の中で、日々、悶え苦しんでいるのが被害者とその家族の正直な気持ちです。
 だが、森永事件を語るとき、菊池寛の短編「恩讐の彼方」を題名につけるメディアがいるとすれば、そのものが、菊地寛の同名小説を読まずにつけたか、或いは、実際に存在しない話を、さも現実にあるかのような美談と仕立て、「事件はいろいろあったが、とりあえず、みんなが綺麗に納得してハッピーエンドに収まっている」といった、プロパガンダが最高の目的とする「特定の印象を大衆に残す」効果を視聴者に与え、変わらない現実から大きく目くらましをしようと仕掛けた計画的な意図があるか、のどちらかでしょう。

 金をもらえば、被害者が加害企業に感謝するようになる? そんな本末転倒の発言は理解できないし、被害者の現実の姿を見よ、といいたい。美しい文章物語でまとめられたものと、現実は無縁です。この激しい差別をどうみますか? もう改めておみせするのも胸が悪くなるくらいの障がい者差別!いや、鬼畜の所業です。ここで「公益財団法人ひかり協会」の職員から暴言を浴びせられ、罵倒され、彼らのホンネを露骨にかつ「正直に」聞かされた重症被害者はどうやったら、被害者団体や森永乳業に感謝できるのでしょうか? なぜ、今になって、被害者団体を相手取った裁判が連続し、弁護士をたててまで、「救済基金」側の人間と直接話をすることを拒否する被害者が出てくるのでしょうか? ここまで憤りを公然化している被害者は当然のことながら、まだ少数ですが、少数だから取るに足りないという言い分は、加害企業の体質、独裁国家の体質そのものではないでしょうか?
虐げられた人々の憤りを、多数決の論理で封じ込めることがまかり通るなら、メディアも司法も、世論も、この国には必要無いと言う事になりますね。

 乳幼児大量殺戮犯罪に労使協調のような関係が成り立つなどという言説には根本的な疑問を感じるとともに、深い憤りさえ湧いてきます。被害者の体も感情も、お金で解消されることはありません。ましてや彼が言うように、加害企業に感謝する被害者が実際にいるのなら、実際に会って真意を聞いてみたいものです。

 重篤な障害に苦しむ被害者が元に戻ったでしょうか? 否です。未だに被害者は救われてなどいないのです。重症者は巧妙なやり方で施設に送り込まれ、或いは早死にし、世の中から消えていっているだけです。 その現状を、世間に「決着済み」と思い込ませ、この30年間、「真摯な振り返り」を意図的に封じ込めてきた何者かのウゴメキこそが最大の問題です。

 同時に、一時期仕掛けられた「中坊ブーム」で、被害者の苦しみの中にある「情念」がねじ曲げて伝えられ、無視無欲の市民の貢献を意味不明のレッテル張りをする者が捻じ曲げ、(その「情念」というものが)世間から忘れさせられたことは、企業犯罪とその直後からの国家ぐるみの犯罪をこうむった被害者家族にとっては堪え難い屈辱であり、非常に深刻な問題だと思います。
 被害者の「情念」というものを真摯に受け止め、記録し、伝えることでしか、次の悲惨な事件を防ぐ手立てはないんじゃないでしょうか? と申し上げたい。

友人Bへの手紙
 
複雑で、ありきたりの解答のない世界が、この戦後初、世界史上未曾有の深刻な食品公害問題であり、誰かの美談で語れるものとは本質的に異なります。この数十年、メディアが、この問題の「その後」をほとんど報道しないことで、例えるなら 水俣市民が水俣病の名前を聞いたことが無い といったような通常ありえない現象が、最大の被害者を生み出し、闘いの中心地となった岡山でさえ「定着」しています。
 その最大の責任は、森永乳業と国、御用学者、冷戦型党派、そしてメディアの情報媒体産業としての一時期の側面にあります。しかし、同時に、その体質を、運動の先頭で傷だらけになった自分たちの親から真剣に学ぼうと努力して来なかった被害者自身にも責任の一端はあるでしょう。一部の、金に目のくらんだ者が、親や被害者までをも、デマと中傷の嵐で放逐した事実を、未だにクチにチャックし、振り返ろうとしていない現実は、“長いものに巻かれろ” “被害者は同情されて当たり前”というちっぽけな精神は、不正に抗えない自分を合理化し、被害者である前に、自らの人間としての誇りを傷つける結果となっています。今更申し上げるまでもなく、「不法行為やイジメや人権侵害は、見て見ぬふりをする勇無き多数派がいて初めて成り立つ」のです。

 そのような状況が蔓延しているその上に、他力本願で依頼心を煽る、しかも、嘘を平然と展開し、いじめる側と結果的に円満なる関係を構築した人物への、個人崇拝まがいのメディアキャンペーンが覆いかぶさって、一体、後世に何を教訓として残すのでしょうか?

 最初に血まみれになって立ちあがる市民の執念や情念をこそ、伝えなくてどうするのでしょう。市民が傷だらけになりながら立ち上がる時の、ギリギリの思いを伝えなくてどうするのでしょう。弁護士はそのあとの話でしょう。しかも弁護士は弁護士である前に、一人の市民です。「弁護士が社会的被害を受けた市民を救う救世主」というのは、実は少々おかしな話ではないでしょうか? 弁護士は職業のカテゴリーです。もちろん、専門家である弁護士は大切な支援者の一つですが、弁護士を神様扱いする風潮を煽ってどうするんでしょうか。職業をもって被害救済のコアとするなら、科学者や、医学者、臨床医や、工場の工員、主婦や、経営者でも、中坊氏をはるかにしのぐ労力を投入した人々は山とおられます。すべてが専門家としてのスキルを活かした救世主であるはずですし、それをまとめて「市民」というのではないでしょうか? (弁護士(会)からのペイパブ(※1-文末)ならば、話は別でしょうがね。)

 深刻な犯罪被害を受けても、みんな一様に立ち上がるわけではなく、多くが泣き寝入りを余儀なくされるのが現実です。そういう理不尽な現実とどう向き合い、それをどう乗り越えていくのか?という問題意識がジャーナリズムになくてどうするのでしょう?

 中坊さんの晩年の言説「森永にやってもらって、被害者もそれなりに感謝してもらってますよね」という旨の内容は、世間に、あたかも、お金で人の心が操作され得るかのような大きな事実誤認を、美しそうなストーリーのなかで強烈に印象(残像)として残しています。
 冷静に考えてください。家族を殺された身内や、殺されたり終生に及ぶ被害を受けた被害者本人が、爪の先ほどの金銭と引き換えに加害者に「感謝」することなどがありえますか? 「ヒ素中毒被害を受けてよかった」「殺されたけど親にお金を頂いてありがとう」と被害者が犯罪の加害者に感謝したりしますか? ましてや、森永は、「救済」の約束に調印した以降も、被害者団体内部での異論排除の組織謀略を陰で操り、歴史を公然と偽造する発言を未だにおこない続け、訂正すらしたことはありません。
 1955年の事件発生後、57年間休むことなくセッセと続けられている、その大きな情報操作をみるまでもなく、彼の言説は、被害者の人としての尊厳を毀損しています。
 もちろん、彼に悪意があったとは思いたくありませんが、結果的に何者かの広告塔のレールに乗せられたことは間違いないと受け止めています。彼個人が聖人君主でなくてもかまわない。そんな人は世の中にいない。だが、悪気があろうがなかろうが、大量の媒体を通じて宣伝された社会的発言という「言説」には、社会的責任が発生する。それは当然です。

 問題は、今なお加害企業森永に反省が根本的に欠如している事実を見せ付けられ続けていること。関西テレビが作った大ウソ羅列のプロパガンダ番組「ザ・ドキュメント 恩讐のかなた」(ギャラクシー賞受賞)に見事に関係三者が顔を揃えて登場するなどのイカガワしい「現実」です。巨大なウソの流布に席を同じくし、それを認め加担する姿…。森永乳業が歴史的に裏で糸を引いて、被害者の間に終生消えぬ亀裂を与えて平然としている体質は、これまた終生許されるものではありません。メディアも確かに疲労していますが、問題は、メディアだけじゃありません、この30年間バブルとポストバブルで浮かれてきた、私たちにも責任はあると思います。
 ですが、いずれにしても1.腐敗した事件関係三者幹部による「被害者への陰湿な人権抑圧に基づく計画的な歴史の幕引き」と、

2.一部大手メディアや代理店の入れ知恵かと見まがうような「中坊キャンペーン」或いは「中坊フィーバー」に象徴される「被害者の情念の歪曲効果」

の二つが、どれだけ人間の尊厳を踏みにじる恐ろしい効果をもたらしているかが、再確認できたことで、こと森永ヒ素ミルク中毒事件だけに限らず、わが国の今後のあり方を考える貴重な学習材料が提供されたと思っております。

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(※1 ペイドパブリシティ:広告料をもらって通常の報道やドキュメンタリーのように演出し、読者や視聴者へ信憑性を高めて信用させる手法。その効果を疑問視する理論的研究もあるが、お店の繁盛企画としては全く否定しない。私は情報産業としてのメディア媒体の有用性を否定しないばかりか、むしろ積極的に肯定する者だ。だが、それは社会的犯罪行為や人道主義、歴史の偽造など公序良俗といわれる概念に反しない場合だけである。そのようなことは言うまでもないことだ。
 それを、事件発生以来、大手広告代理店を悪知恵者として活用し続ける犯罪企業が、半世紀以上たゆまず、あいもかわらず、企業犯罪の免責を意図せんとするばかりか、加害企業が救済資金の支出抑制を企図して、「被害者との円満関係で充足しているかのような」空想を、もしペイパブ・ドキュメンタリーで演出した場合は、異なる次元の話になるだろう。 
 ふつふつと底流で充満する被害者の苦しみや批判、異論をうすうす察知した加害企業やそれとつるんだ勢力(どちらが先かはどうでもいい)が、世論の監視を解いて、被害者を世間の「解決済みで問題なし」といった「無関心の領域」へ移動させて、孤立させ、その憤りの噴出を水際で阻止しようなどと意図したのなら、そのメディアは、たんなる “ちょうちん持ち” などというレベルのものではなく、人道上の犯罪を犯したものに匹敵すると断罪する。
 事実関係において正反対の内容、つまり大嘘をセットで流し、放映後、視聴者からの抗議をうけても訂正もせず、厚顔無恥にコンクールに出品し、賞(~ギャラクシー賞~)なるものをちゃかりと受領し、それを免罪符にして、未だに(2013.5.12現在)ホームページで臆面もなく自画自賛を続ける関西テレビの「ザ・ドキュメント 恩讐のかなた 森永ひ素ミルク事件52年目の訪問」は、およそ「表現の自由」の行使などとはかけ離れた堕落した一部メディアの典型的姿である。参照:事件史概略解説ポスター 人権無視21pとプロパガンダ26pの項、ご参照)

 ひかり協会監視塔での質問 1061 1077 に対する、現ひかり協会代理人(榎原訴訟での被告代理人)からの回答が無いので、公表する。現協会の幹部は、別の訴訟でも原告の掲示板の書き込みを法廷に出すくらいマメにチェックしているので、今回は「知らなかった」とはみなされない。もとより弁護士業界の倫理の問題でもある。これは企業犯罪の被害者救済における被害者の情念と、それとの齟齬をきたした弁護団のあり方についての現実を示す参考資料であり、弁護士の思い出話には登場しない事実が記されている。(2013.5.9公開)
 無私無欲の精神で参加した当時の名もない多くの弁護士、弁護団参加を声高にせず今なお黙々と使命を果たしている方々の名誉を守るためにも、一部の売名主義の弊害は、すでにこの時期に発生していた事を明らかにする。

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中坊公平氏への批判,噴出を始める
救済監視塔掲示板 
投稿№ 1079  1085 以降

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弁護費用8100万円は、どう処理されたのか?


 森永ヒ素ミルク中毒事件の当時の弁護団(森永ミルク中毒被害者弁護団)に参加していた弁護士が、説明責任を果たさず不法行為を実行する現ひかり協会の弁護をしていることから、憤りを隠さない市民や当時の弁護団関係者がでてきた。
 どうも、当時の弁護団は、諸文献でかかれているほどの弁護団ではなかったようだ。参加した多くの良心的で勇気ある当時の弁護士はべつとして、一部にクエスチョンマークがつく人物が見受けられる。(弁護団が個人崇拝をよしとするわけがない。)それが、弁護団の多くの名もない弁護士の努力という歴史的意義に傷をつけるとしたら相当な問題であり、当時の関係者からの公明正大なる説明を頂きたいものである。
 もちろん、弁護士だからといって聖人君主でなくてもいい。プライバシー領域は自由だ。他人に被害を与えない限り、社会的な問題にはならない。だが先日公開された問題は1億円近い弁護費用の配分に関する疑問である。
 他人に害を及ぼす行為や、歴史を捻じ曲げる作為的行為は、人間の尊厳を毀損することにつながる行為であり、オフィシャルな説明を果たす義務があろう。まだこの問題はブラックではない、グレーは説明によってクリアになりえる。
 だが、残念ながら、すでに当資料館サイトでも公表しているように、森永ヒ素ミルク中毒事件の弁護団は、団長の中坊公平氏からして、不正確な内容、或いは全くの事実誤認の内容を言いっぱなしにしたままである。(それを伝えた書籍媒体が修正しないのも摩訶不思議な現象。だが、岡山の市民は、中坊氏の書籍の出版元に事実誤認を指摘し、出版社も認めた。にもかかわらず、その後、それを修正したという報告が媒体側からは無い。)

以下、ひかり協会の救済事業監視塔 電子掲示板, 投稿番号 №1058 以降で明かされた事実をそのまま転載する。この手の文章は公開されることが稀であり、非常に貴重な資料だと思われるので転載した。
注目点は、赤字に変えた。
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No.1060 昭和49年の民事訴訟取り下げの件
投稿者 :骨董人間
2013年5月3日(金) 14:24

      覚  書
「森永ミルク中毒のこどもを守る会」と森永乳業株式会社、並びに国は、大阪地方裁判所昭和48年(ワ)第1495号、岡山地方裁判所同年(ワ)第458号、高松地方裁判所同年(ワ)第291号各損害賠償請求事件の終結に関し、左のとおり取極める。
一、森永乳業株式会社並びに国は、前記三訴訟事件について、各原告等から訴の取下げの申立があつた場合には、右各申立に同意し、訴の取下書提出后直ちに同意書を各裁判所に提出すること。
二、森永乳業株式会社は、右各訴訟における訴訟費用については、全額これを負担するものとし、訴訟費用の額が決定次第その都度原告ら訴訟代理人中坊公平から請求があった場合には5日以内に右代理人中坊公平事務所まで持参して支払うこと。
以上のとおり合意のあったことを証するため本書三通を、作成し各当事者これを保管するものとする。
  昭和49年5月22日
   右 森永ミルク中毒のこどもを守る会
              理事長岩月祝一印
   右 森永乳業株式会社代表取締役大野勇印
   右 法務大臣官房訟務部第二課長田代暉印
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      覚  書
「森永ミルク中毒のこどもを守る会」と森永乳業株式会社は、大阪地方裁判所昭和48年(ワ)第1495号、岡山地方裁判所昭 和48年(ワ)第458号、高松地方裁判所昭和48年(ワ)第291号書く損害賠償請求事件の終結にあたり左のとおり合意する。

       記

森永乳業株式会社は前記各訴訟事件に関連し、「森永ミルク中毒の子どもを守る会」並びに各原告等の負担となるべき訴訟関連費用(裁判上の訴訟費用は除く)を補償するため、各訴訟事件において弁護士費用として請求のあった合計金8,100万円につき支払い義務のあることを認め、これを各訴訟事件取り下げが完了したのちである5月末日までに「森永ミルク中毒の子どもを守る会」本部に対し、一括持参して支払うものとする。
 以上合意のあったことを証するため本書二通を作成し、各当事者一通宛保管するものとする。
   昭和49年5月23日
 右 森永ミルク中毒のこどもを守る会
           理事長岩月祝一印
 右 森永乳業株式会社代表取締役大野勇印
     
      預り証
一、金81,000,000円也
  但し、森永乳業株式会社が森永ミルク中毒の子どもを守る会に対し、昭和49年5月23日付覚書に基き支払うべき補償金全額
右、確かにお預りしました。
  昭和49年5月27日
      森永ミルク中毒被害者弁護団
       弁護士 伊多波 重義 印
 森永ミルク中毒の子どもを守る会御中

   領 収 証
一、金八千百万円也
 但し、昭和49年5月23日に調印された森永ミルク中毒のこどもを守る会と森永乳業株式会社との間の大阪、岡山、高松各訴訟事件における弁護士費用の支払いに関する覚書による金員。
 右まさに領収いたしました。
  昭和49年5月27日
 森永ミルク中毒のこどもを守る会理事長岩月祝一印
 森永乳業株式会社殿

 上記の覚書でわかるように弁護士費用は大阪、岡山、高松の各訴訟担当弁護士に支払われた費用であるにもかかわらず、全員にわたっていないという証言があります。大阪の弁護団はこれに対してどう釈明するのでしょうか。現在榎原訴訟でひかり協会の代理人をしている金子弁護士も当時の弁護団の一員であったようですが、大阪だけで分配されていたとなると、大問題 であります。この際どのような分配がなされたのか、公開されることを求めます。
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【返信】
No.1059 人間不信になりました。 Re:昭和49年の民事訴訟取り下げの件
  投稿者:匿名人
2013年5月3日(金) 14:20

>弁護士費用として請求のあった合計金8,100万円につき支
>上記の覚書でわかるように弁護士費用は大阪、岡山、高松の各訴訟担当弁護士に支払われた費用であるにもかかわらず、全員にわたっていないという証言があります。大阪の弁護団はこれに対してどう釈明するのでしょうか。現在榎原訴訟でひかり協会の代理人をしている金子弁護士も当時の弁護団の一員であったようですが、大阪だけで分配されていたとなると、大問題であります。この際どのような分配がなされたのか、公開されることを求めます。

チョットまってよ。
中坊公平さんは以前、森永の裁判では金をうけとってないって、豪語されてたような気がする。…中略…しかも額が半端じゃない!

ひかり協会の現役の弁護士さんも、かんでるのかい? そりゃあ、この掲示板で、福渡靖の件も含めて、早急に説明しなきゃいけない。
弁護士自身のコンプライアンスですよ。できれば明日からのGW後半突入前にね‥‥‥。どうせ毎日この掲示板、 みんなでチェックしてるんでしょうからね。
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【返信】
No.1061 Re:人間不信になりました。 Re:昭和49年の民事訴訟取り下げの件
投稿者:やより  2013年5月3日(金) 16:38
匿名人さん、もうGW入ってますよ、休みなはれ。
それはさておき、匿名人さんの指摘された中坊公平の「費用もらっていない」発言は、私も聞いた(見た?読んだ?)覚えがある。(知ってる人は教えて)
この
弁護団への参加を、その後の売名に利用した輩は結構いるが(ちなみに岡山では公判は一度も開かれていない)、そもそも、この弁護団、当時の市民から個人情報の取り扱いで、こっぴどく批判されてる。なんでも公判の最中に、訴状を製本したらしいんだが、その巻末に原告被害者の個人情報が丸出しになっていたらしい。それを了解も得ずに、「売って回って」いたそうな。で、市民団体が弁護団に対して、“被害者のプライバシーをばらすとは何事か!”と、怒りの抗議文を提出したわけ。
ところが、弁護団はこの抗議には無回答。
なんとなく販売は自粛して行ったそうだがね、ほんと呆れるわ。
現・公益財団法人ひかり協会の代理人・金子弁護士さん、8千万円の費用の分配、そして、福渡靖理事長先生の動向について キッチリ説明してくだされ。
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■最近の動き■
【訴訟】能瀬訴訟 一審 2009-2012(被害者団体を告訴 被告有罪
    被告が被害者向け機関紙に書いた内容の多くが
    ウソであることを裁判所が正式に認める。
【訴訟】能瀬訴訟 控訴審2012-2012広島高裁     
    広島高裁、被告の控訴を棄却。被告、再度有罪
【訴訟】榎原訴訟 2012~
    重症被害者が,森永/国/被害者団体/救済基金4者を告訴

【事件】厚労省が裁判対策と称して持ち歩いていた
    被害者455名分の名簿を粗雑に扱い、電車内で紛失
     
2013.2.20
【事件】被告:(公財)ひかり協会理事長の不正行為露見
     2013.4.11
【発表】森永ミルク中毒被害者弁護団に関する疑義
    40年ぶりに電子掲示板に公開提示 
    (2013.5.3 憲法記念日 投稿番号 №1060
【投稿】No.1068 2013.5.6 市民からの投稿記事
    森永ヒ素ミルク中毒事件の事件史を正しく知れば
    少しはマシな企業になる。


【デジタルアーカイブ】
    歴史的文献「ヒ素ミルク」シリーズ vol.1 & vol.2
    デジタル版無償配布

     
(著作権者:谷川正彦・能瀬英太郎 両氏の許諾済)

最近、森永乳業幹部が流す珍説について(1点紹介
未だ横行する、嘘とプロパガンダ
Wikipedia大量改ざん事件
被害者団体幹部の恐るべき腐敗の実態 
被害者が「基金」告発


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