よく使っている自然素材の「土」を紹介します。

風合いに溶けこむ色と表情、あたたかみのある質感、優れた遮熱性など、土は古くから日本建築には身近に使われてきました。
土系素材は日本の気候風土と好相性であり、調湿・耐火・耐熱・断熱・遮音性など優れた機能をもっています。
土や漆喰などを水で練り、コテで仕上げる塗り壁は継ぎ目のない壁面をつくれるのが特徴、仕上げ表面も豊富で、多彩な表情を楽しむことができます。
最近は、空気中の水分が多いとカビが発生したり,建材の接着剤などに含まれるホルムアルデヒドによる健康被害が問題になっています。※ 珪藻土や漆喰などには、調湿効果やホルムアルデヒドを吸収するなど健康素材として人気があります。
仕上りは左官屋さんにより均一に仕上がらないこともありますが、時間とともに愛着や風合いがでてきます。

※ 珪藻土(けいそうど)
珪藻土は、海や湖の中のプランクトンの死骸が永年にわたって堆積し石灰化したものです。
粒子に無数の孔があいていて、その超多孔質構造が断熱・調湿・脱臭・遮音などの性能を発揮します。
写真は、珪藻土の電子顕微鏡写真です。
平均 0.05mmの粒子にこんなに多くの孔があいていて、さらに孔の中にまた孔があるという超微細・多孔質構造。


地元産の土壁
なごみ土
岡山県倉敷市児島の工務店で開発された内・外壁用土壁。
真砂土を使った特殊工法で、土のもつ風合いを生かした自然な仕上がりと、雨風に強くハガレなどの劣化が抑えられるのが特徴。

豊島工務店株式会社
TEL 086-472-4748


ハイクリンボード
スカットボード
ハイクリンボードは石膏ボードの優れた性能を保持したまま、ホルムアルデヒドを吸収し分解・低減する下地用ボード。スカットボードは、調湿性に優れているといわれる杉材の約 1.5倍、通常の石膏ボードの約 5倍という調湿性能が特徴。

吉野石膏株式会社
TEL 086-226-4500


タイガー
ケンコート
珪藻土入りの石膏プラスター。
珪藻土が優れた吸放湿性をもつため、結露防止や調湿効果をもちます。ホルムアルデヒドの放散は皆無。
下地を選ばず、石膏プラスター入りのため通常の珪藻土に比べて硬化が早く強いのがメリット。

吉野石膏株式会社
TEL 086-226-4500


ケイソウくん
珪藻土を主原料に石灰やセメントを配合した塗り壁材。
コテはもちろん、ローラー、吹きつけなどあらゆるパターンの施工が可能。

株式会社ワンウィル
TEL 045-664-5211


タナクリーム
有害物質ゼロの生石灰クリーム。
粒子が細かいので簡単に美しい光沢を出すことができます。上から重ね塗りできるのでメンテナンスがしやすいうえ、塗り替え、塗り直しも簡単。
表面が硬く傷つきにくいのも特徴。

田中石灰工業株式会社
TEL 088-878-0566


re've
珪藻土をベースにした仕上げ材。
水を混ぜて練るだけで施工できます。カラーら仕上げパターンが多彩で、和風、洋風のどちらにも調和するやわらかな風合いが特徴。

富士川建材工業株式会社
TEL 0726-33-7631


けいそうジュラク
きめ細やかな梨子地肌が醸しだす和の風合いと、珪藻土のもつ高い調湿機能が融合した塗り壁材。

四国化成工業株式会社
TEL 086-245-3811


生きいき壁
漆喰の風合いを生かしながら珪藻土を加えて断熱・調湿機能を高めた珪藻土漆喰。
糊は天然の海のりを使い、樹脂系の硬化剤は使っていないのでホルムアルデヒドの心配がないうえ、珪藻土の吸放湿性を損ないません。

有限会社丸京石灰工業所
TEL 078-935-0664